自分は住宅ローンを借りられるのかな?と不安に感じている方はいないでしょうか。
住宅ローンを借りるには銀行の審査を受けますが、そこで特に重視されるポイントがあります。
今回は住宅ローンを借りる審査で影響の大きい、3つのチェック項目について解説します。
銀行で判断が異なる勤続年数
住宅ローンの申し込み条件を見ると、勤続年数を1〜3年以上としているところが多く見られます。
しかし気になるのは、1年未満のような短い勤続年数の場合です。
しかしこの判断は、銀行によってかなり異なります。
例えば入社してから2回ボーナスをもらえば、申し込めるという銀行もあります。
仮に4月に入社して、6月と12月にボーナスをもらった時点では入社8ヵ月ですが、おおよその年収が見通せると審査が受けられます。
あるいは前の職場と同じような職種で、明らかにキャリアアップで転職した場合なら、勤続1年未満でも融資する銀行もあります。
逆にネット銀行を中心に、どんな理由であっても勤続1年未満は融資しないというところもあります。
勤続年数が短い方は一つの銀行だけでなく、複数のところに相談してみると良いかもしれません。
返済負担率は借りる額に影響
返済負担率とは、年収に対して1年間のローン返済額が占める割合のことです。
住宅ローンを審査する材料としてこの返済負担率は影響が大きく、30%以下や35%以下などと明確に掲示している銀行もあります。
仮に年収400万円で35%の返済負担率なら、年間140万円の返済で月々では約116,000円です。
負担率が30%なら年間120万円の返済で月々100,000円となり、これらから逆算して住宅ローンの上限額が判断されます。
仮に審査用の金利が3%で、希望の借入期間が35年の場合、
・返済負担率35%で月々116,000円返済では、借入上限額が3,014万円
・返済負担率30%で月々100,000円返済では、借入上限額が2,598万円
となります。
住宅資材の高騰で坪単価の値上げが続く大手メーカーの家を、土地も購入して建てるとなると、かなり厳しい額ではないでしょうか。
もちろん実際の返済負担率や、審査金利は銀行によって異なります。
住宅ローンがどれくらい借りられるか検討するには、できるだけ早めに金融機関や住宅会社に相談するようにしましょう。
意外な落とし穴の過去の滞納
年収や勤続年数などの条件をクリアしても、過去に様々なローン返済の滞納があると、住宅ローンを借りられない可能性があります。
自動車ローンやクレジットカードの引き落としの滞納が、過去に何回かあると審査に影響します。
意外なところでは携帯電話の毎月の請求に、機種代の分割払いが含まれていて、引き落としができなかったことが影響したケースもあります。
また銀行は5年やそれ以上の過去にさかのぼって調べるため、本人が覚えていない滞納が影響することもあります。
過去の滞納で住宅ローンが借りられるか心配な方は、早めに金融機関の事前審査を受けておくと良いかもしれません。
まとめ
住宅ローンは普段の生活で馴染みがないため、借りられるか不安という方もいるでしょう。
ある程度借りる条件の目安はあっても、最終的な判断は銀行になり、基準もそれぞれで違います。
借りられるか気になる方は家づくりの直前ではなく、できるだけ早めに相談することをおすすめします。