家づくりを頼む相手として候補にあがる、ハウスメーカー・設計事務所・工務店。
しかし初めて家づくりをする方にとってそれぞれの違いは、なかなかわかりにくいものかもしれません。
そこで今回は、家作りを頼む3つの会社の特徴や注意点を詳しく解説します。
CMでお馴染みのハウスメーカー
ハウスメーカーは全国にモデルハウスを持つ、家づくりを行う企業です。
テレビCMなども積極的に流しているため、名前を知っているハウスメーカーも多いと思います。
メリットは豊富な資金力で開発した、そのメーカー独自の外壁や設備などが使えることです。
また多くのハウスメーカーが自社工場を持っているため、高い品質の家を作ることができます。
一方で多くのお客様の家づくりを効率よくこなすため、間取りや使う材料などに制限があります。
またテレビCMなどの宣伝広告費やモデルハウスの維持費、独自の材料を開発する研究コストなどが上乗せされるため、建築費が高額であることも注意点です。
設計と管理の設計事務所
設計事務所とは建築士が間取りを作り、工事をする住宅会社を探してお客様に紹介する仕組みです。
材料や作り方に決まり事がほとんどなく、ゼロから自由に間取りや外観を設計できる良さがあります。
さらに工事が始まれば、図面通りにしっかりと作られているか管理も行います。
住宅会社とは別の第三者の立場であるため、間違いなどがあれば厳しく指摘してくれる安心感があります。
ただし建てる家ごとに材料や作り方を決めていくため、設計にとても時間がかかります。
また住宅会社の見積もり以外に、建物価格の10〜15%程を設計料として設計事務所に支払います。
そのためスケジュールや予算に、ある程度余裕を持っておくことが必要です。
地域密着の工務店
工務店とは、特定の地域に密着して家づくりをしている住宅会社です。
工務店ごとのこだわりによる決まりはあるものの、お客様の予算や希望によって材料や作り方を柔軟に合わせてくれます。
またその工務店で働く社員も地域の人であることが多く、親近感を持ちながら楽しく家づくりができるでしょう。
ただし一口に工務店といってもその規模はさまざまです。
少人数で頑張っているところもあれば、ある程度広範囲の地域に展開して、いくつかのモデルハウスを持つところもあります。
大きいところが必ず良いわけではありませんが、将来もしっかりとアフターケアを受けるなら、ある程度の規模を持つ工務店の方が安心できるでしょう。
まとめ
大きな企業であるハウスメーカーでは、独自の材料や設備を備えた高品質な家が作れます。
設計の自由度の高い設計事務所では、こだわりの間取りや個性的なデザインの家を実現しやすくなっています。
工務店はお客様の希望や予算に合わせた家づくりができ、地域に根ざしたパートナーとして、家が完成した後も末永い付き合いができるでしょう。
それぞれの会社に違った良さがありますが、自分たちに合うかどうかは直接話しを聞き提案を受けてみることが大切です。
気になる住宅会社があればまず足を運び、家づくりの相談から始めてみてはいかがでしょうか。