都市部などの限られた敷地に建てる狭小住宅には、生活を始めてからの満足度がアップする3つの大きなメリットがあります。
もちろん狭小住宅ゆえの注意点はありますが、しっかり対策をすれば回避できてメリットを100%活かすこともできます。
快適な狭小住宅にするためのポイントをお伝えしますので、ぜひ最後までお読みください。
狭小住宅の3つのメリット
①利便性の良い場所にマイホームが持てる
狭小住宅は比較的都市部に多く、通勤など交通の便や買い物、病院といった住環境が整っており、住んでからの利便性が非常に高いことが考えられます。
建てるときは中の間取りに目が行きがちですが、実際に生活すれば周りの住みやすさも家の満足度に大きく影響します。
利便性の良い場所で予算を抑えながらマイホームが持てるのは、狭小住宅が持つ大きなメリットなのです。
②税金が抑えられる
狭小住宅は大きな家と比べ税金が安いというメリットがあります。
家を持つと毎年固定資産税や場所によって都市計画税が課税されますが、この額は主に家の大きさに比例しコンパクトな家ほど有利になります。
税金は毎年支払い積み重なっていくため、大きな家と比べ明確な差が生まれることになります。
③ランニングコストが安く済む
狭小住宅には電気代などのランニングコストが安く済むというメリットもあります。
特にランニングコストに占める割合が大きい冷暖房費では、コンパクトな容積の狭小住宅はとても省エネになります。
ランニングコストは家に住む限りかかり続けるため、狭小住宅は非常にお財布に優しい住まいと言えます。
狭小住宅で注意したいポイントと対策
①メンテナンスしやすい設備にする
狭小住宅は塀や隣家との間が狭いため、エアコンの室外機やエコキュートなどの修理がしにくくなる可能性があります。
そのため場所を取らない薄型の機種を選んだり、建物の一部を凹ませ設備スペースを作ったりするなどの対策をしましょう。
また子供部屋にエアコンを増設するときに備え、室外機を追加で設置するスペースを想定しておくと将来のトラブルを防げます。
②音が聞こえにくい窓にする
狭小住宅では隣の家が近く互いの生活音が聞こえる心配があるため、できるだけ音漏れの少ない気密性の高い窓を選びましょう。
また横にスライドして開け閉めする「引違い」の窓よりも、ドアのように押し引きで開閉する「縦すべり、横滑り」の窓のほうが気密性が高く、隣の家に面する窓に選ぶと効果的です。
③細かな建築費を早めに知る
狭小住宅は建築費が多めにかかることがあるため、早めに具体的な見積りを作ってもらうことをおすすめします。
敷地の関係で工事車両の駐車場代や運搬費が多めにかかったり、コンパクトな建物や3階建ては坪単価が割高になったりすることがあるからです。
そのため一般的な金額で予算を立てていると、いざ見積りを取ったときに差があり慌ててしまうこともあります。
安全な資金計画のためにも、早めに信頼できる住宅会社に見積りの相談をするようにしましょう。
まとめ
狭小住宅は利便性の良い場所に、コストパフォーマンスの優れた家を持てるというメリットの大きい家の形です。
建てる前は広さなどが心配かもしれませんが、注意するポイントを知りしっかりと対策を取れば十分に解決可能です。
できる限り狭小住宅の建築実績が豊富な住宅会社に相談し、さらに快適な住まいにしましょう。