住まいは構造でまったく価値が変わる、という話を耳にすることがあります。
しかし構造と聞いても、どんなところに注意して見れば良いかわからない方が多いと思います。
ここでは構造を見るときに確かめていただきたい、3つのポイントについて解説します。
納得した住まいを選ぶために、ぜひ参考にしてください。
構造を見ると住宅会社の考えがわかる
構造とは建物の骨組みのことで、完成すると見えなくなる部分です。
この構造を見ると、その家の本当の価値がわかります。
例えば耐震性が高い構造になっていれば、大地震がきても家族の安全を守ってくれます。
断熱性の高い材料が使われていれば、夏は涼しく冬暖かい快適な住まいになります。
そして見えないところに力を入れている住宅会社は、お客様に価値ある住まいを提供しようと考えていることがわかります。
家づくりを任せる相手を選ぶときは、ぜひ構造を確かめて選びましょう。
構造を見るときの3つのポイント
住まいの構造を見ても、どこをチェックすれば良いかわからないという方も多いと思います。
そこで構造を初めて見る方に注目していただきたい、3つのポイントを紹介します。
接合部
接合部は材料の木材をつなぎ合わせる部分のことです。
特に横方向の「梁、桁」という材料の接合部は、耐震性を高めるためにとても大切です。
従来の木造では木を削ってはめ込む、継ぎ手という方法で接合していました。
しかし現在は接合部の強度を高める、金物で固定する方法があります。
金物は工場生産で作られるため、できあがりのばらつきも防げます。
より耐震性の高い住まいを選ぶなら、接合部が金物になっているかを確かめましょう。
基礎
耐震性について確かめておきたいもう一つの構造が基礎です。
基礎は家の下にあるコンクリートの部分で、地面と建物をつなぎとめる大切な役割を持っています。
地震が起きるとまずこの基礎に揺れが伝わりますが、十分な強さがないと基礎が破損して上にある建物も壊れてしまいます。
より強い基礎にするには一般的な布基礎ではなく、底面全体に鉄筋を入れコンクリートで固めたベタ基礎がおすすめです。
構造を見るときは基礎にも注目し、ベタ基礎になっているか確かめましょう。
断熱材
断熱材は壁の中などに入っている、住まいを夏涼しく冬暖かくしてくれる大切な材料です。
構造を見るとき見られるようなら、どのような断熱材を使っているか確かめましょう。
一般的には布団のような、グラスウールという断熱材が使われます。
これは湿気を吸いやすく、年数がたつと壁の中で収縮して断熱性能が落ちてしまいます。
一方で発泡ウレタンフォームと呼ばれる泡を吹きつけ固める断熱材なら、断熱性能が高く経年劣化もほとんどありません。
快適で住み心地の良い家を建てるなら、ぜひ断熱材に注目してみてください。
まとめ
住まいの構造を見る機会はあまりないかもしれませんが、建物の本当の価値を知ることができる貴重な姿です。
もし見学会などで見る機会があればぜひ足を運び、その住宅会社が住まいの大切な部分をどのように考えているか確かめてみましょう。
今回のポイントを参考に、ぜひ価値のある住まいを選んでください。