住まいづくりを土地探しから行う場合、いい土地を選ぶことが重要になるのは言うまでもありません。
では、失敗しない土地の選び方とは、どういったものでしょうか。チェックが必要な項目ごとに、失敗しない土地選びのポイントをまとめました。
地盤チェック
土地探しでまず最初にやるべきは、地盤を調べるということです。
元々は田んぼだった、過去に地盤沈下があったような軟弱な土地の上に家を建てるのは避けたいですね。形状や地勢など事前に確認しておきたいポイントは多々あります。家を建てる前には測定を行いますが、土地の良し悪しは一般人に見極めにくいところもあるので、自分で調べるだけでなく、建築士や工務店の担当者など専門家の意見も聞くことが大切です。
全方位チェック
有望な土地を見つけた際は、その土地のすぐ近くをチェックしてみましょう。
土地そのものはよくても、隣に大きな家があって日当たりや風通しが悪いというケースは意外に多くあります。道路と面する幅や距離なども、日常の生活のしやすさや安全面などに深くかかわるので、しっかり確認しましょう。
周辺環境のチェック
土地の良し悪しは、その土地がある周辺の環境もおおいに影響します。
便利なお店や施設が近くにあるか、騒音や異臭を発する工場などはないかなど、ある程度の範囲を実際に歩いて確認しましょう。お子さんがいるご家庭なら、学校との距離や通学路が安全かどうかなど、家族の日常の行動を想定した形で確認をしましょう。
法規制や特殊条件のチェック
どんな土地でも、無条件に住まいを建てられるわけではありません。
定められている法律を守ることが重要です。とくに、以下の3点はどんな土地でも気をつけたい必須ポイントとなります。
1:住宅を建てられる区域かどうか
日本の土地はそれぞれに用途が決められていて、たとえば市街化調整区域とされる場合、その土地では原則として一般の住宅を建てることができません。また、住宅を建てられるとしても、準工業地域のように工場と住宅が混在するようなエリアの土地もあります。
2:接道義務を確かめておく
住まいを建てる土地では、建築物の敷地が幅員4メートル以上の道路に最低でも2メートル以上接していないといけません。いい土地だと思ったら接道義務を満たしていないので住まいを建てられない、ということがないよう気をつけましょう。
3:どの程度の大きさの住まいを建てられるか
どんな土地でも敷地面積に対する建築面積の割合や、延床面積の割合を決められています。
前者が建ぺい率、後者が容積率と呼ばれるものですが、この2点がどのくらいの割合なのかを知っておけば、どのくらいの住まいを建てられるか想定することができるでしょう。
まとめ
いい住まいを建てるにはいい土地が不可欠です。土地を選ぶときは、土地の大きさや価格といった要素だけでなく、土地の質や周辺の環境、法律に即したものであるかなど、さまざまな要素を踏まえて選ぶようにしましょう。