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風景を切り取る窓

みなさん、こんにちは!

伊勢支店設計の加藤です。

本日は窓について・・・

セオリーという決まりではありませんが、リビングなど昼間に生活する居室などは

太陽の方向である明るい南側に大きな窓を設けるのが一般的です。

ただ南向き以外が不正解というわけではありません。

いくら南側が明るいと言っても、窓のすぐ近くを人や車がバンバン通るような環境ならどうでしょう。

大きな窓を設けても、常日頃からプライバシーを意識してカーテン閉めっぱなし・・・ってことも。

それなら南にこだわる必要も・・・

南側以外の方向からでも明るさを確保することは可能です。

そして今日の本題、「風景を切り取る窓」  例えば・・・

・南側は先ほど言った道路ですが、北側には壮大な山などの風景が広がっている。

・敷地条件にもよりますが、北側に隣家などがなくプライベートな空間が確保できる。 など・・・

こういった場合、ほかの方位に向けて窓を設けることもあります。

ちなみに↓↓↓はつい先日お引き渡しさせていただいたお客様のおうち・・・

この窓は「西側」に向いてます。

(向かって左側が南になりますが、窓なんてありません!)

(南側は隣地建物が近く、且つ南側のほうが敷地が高くなって、明るくはないです)

このおうちは高台で西側にプライバシーに関わる建物がないので、こうさせていただきました。

しかも両窓ともFIX窓(はめ殺し窓)なので網戸も入らずスッキリです!(絵画のよう!)

(法的に開けられる窓を設ける必要もあるので、写真に写ってない部分に開放できる窓もありますが)

もちろん、お客様のご要望をお聞きしての提案なので、どのお客様にも提案する内容ではありません。

みなさんも建てようと思う土地に一度立って周囲を見回してみてください。

どっちの方向が景色がいいとか、プライバシーが守れるとか、いろいろ見えてきますよ!

ちなみに、今回のお客様、先日のお引き渡し時に聞いた話ですが、

小さいころここがおばあちゃんのおうちで、夕方に西側の窓から太陽の光が入って、

部屋の中が真っ赤になっていたのが思い出ですと・・・

お客様も言われてましたが、そのお子様たちにも同じように思い出になっていってくれたら

自分もこの建て替えに携われたことを嬉しく思います!

明日は伊勢の宮川花火です!

このおうちの窓は正面に打ちあがるので特等席です!!

それでは今日はこのへんで!

私が書きました
丁寧でわかりやすい説明を心がけます!
一級建築士
加藤 克也