三重県津市のとある住宅街の中、そこだけ別世界のように、A様邸はのんびりと建っている。まるで蓮の葉ような、印象的なエクステリアデザイン。その効果もあって、平屋は池に浮かんでいるようにも見えた。
この家に住むのは、A様ご一家だ。ご夫婦と、息子さん、娘さん、そしてアメリカンコッカースパニエルのレディちゃん。4人と1匹のご家族が幸せに暮らす、あえて収納を少なくしたこだわりの平屋について、奥さまにお話を伺った。
ペットも喜ぶ、気分が上がる空間
私たちの到着を、奥さまは 玄関のそばに置かれたアンティーク調のベンチで待っていてくださった。お散歩帰りだったようで、側には愛犬レディちゃんがちょこんと座っている。
まるでドラマのワンシーンのような、お洒落な光景。思わず感想をお伝えすると、奥さまは笑顔でこう答えてくださった。
「外構、よくお褒めいただくんですよ。結構こだわりました」
しかしそのこだわりは、無論外構だけではない。家の中もまた、A様ならではのこだわりに溢れていた。
まず、他の家ではあまり見ないものに、メインルームに入ってすぐに気がつく。愛らしいアーチ型のゲートが出入り口となっている、小さなお部屋。これはレディちゃんのためだけのペットルームだ。
「ここに住み始めて1年半くらい。もともとメゾネット…2階建てのアパートに住んでいたんですが、この子(レディちゃん)との出会いをきっかけに、犬を飼える家を建てることに決めたんです。だからペットルームは、最初から構想にありました」
縦型の広いメインルームは、入り口近くにキッチンとペットルーム、そしてダイニング、リビングルームと続き、2つの子供部屋に突き当たる間取りとなっている。
奥さま曰く”家族がもっとも時間を過ごす場所だから”、この部屋の空間作りには妥協がない。
「部屋のどこからどこを見ても、気分が上がる空間にしたかったんです」
先のペットルームも、そんな思いのもとデザインされている。
出入り口となっているアーチ型のゲートは、奥さまのアイデアでガーデニング用のものを採用したそうだ。そのためか、ペットルーム隣の観葉植物が置かれたオープンスペースとも相性が良い。
また可愛いだけでなく、愛犬のことを考えた工夫も。
ペットルームには、出入り口の他に室内の小窓、そして外に向けて窓が作られている。これは、温度調節兼お留守番中レディちゃんが飽きないためのアイデアだ。
レディちゃんも、嬉しいに違いない。
そしてご家族もまた、愛犬の幸せな様子に文字通り「気分が上がる」のだろうと、部屋を見渡しながら微笑ましく思った。
「今」だから建てられた家
A様邸は、間取りだけでなく、インテリアセンスがとても素敵だ。その点について伺うと、やはり奥さまがインテリア好きで、現在もSNSなどで発信をしたり、インテリアブランドのアンバサダーをなさったりもしているそう。
「だから、本当は結婚してすぐに家が欲しかったんです。だけど、子供もできたり、タイミングが合わなくて。それで今になっちゃったんですけど」
お嬢さまが高校に上がったタイミングでの引っ越し。子供が小さいうちに家を建てられる方も多い中で、確かに、少し遅めのマイホームなのかもしれない。
ただ、奥さまはこう続けた。
「だけど、今でよかったと思っています。今だから建てられた家だと言えるんじゃないかな」
ペットルームも、室内窓も、アクセントクロスも、広いユーティリティも、インテリアが好きで、長年情報を集めてきたからこそのアイデア。
「当時建てていても、きっと後からこうしたいという気持ちが出てきたと思うから、これはこれでよかったのかも。子供が大きいからこそできる間取りもありますしね」
収納を少なくするというのも、今だからできた選択なのかもしれない。
「ものを増やしたくない」という奥さまの希望で、この平屋には収納があまりない。しかし、子供たちも大きくなり、すっきりと生活ができる現在、余分な収納はかえってスペースの無駄になっただろう。
だけど一つ誤算があって、と奥さまは笑う。
「思春期で部屋にいる時間も多いかなと、子供部屋を広めに取ったんですけど、居心地がいいのかほとんどリビングにいて。こんなことなら、その分リビングを広くしたらよかった!」
取材当日奥さま以外のご家族は不在だったが、家族仲良くリビングで過ごす様子が目に浮かんだ。
ひらめきをくれたから、サンクスホーム
以前から平屋に興味があったA様ご一家は、サンクスホームのモデルルームを訪れ、他にはない間取りに惚れたそうだ。
「この横に長いリビングルームは、サンクスホームさんのモデルルームを参考にしたんです。土地を生かした提案をいただき、とても頼りになりました」
もともと津市にお住まいだったこともあり、地域に根ざしたハウスメーカーという点も、サンクスホームを選ぶ決め手になった。
「色々な希望をちゃんと聞いてくれそうな優しい雰囲気がありますよね」
実際 取材に伺った日も、暮らしをより良くするため、担当者に些細な相談をされていた。
家だけでなく一緒に「生活」を作るという温かさが、サンクスホームが選ばれるひとつの理由かもしれない。
アイデアで育っていくマイホーム
この家に越してもっとも変化したことは、「楽しみが増えたこと」だという。
「家を建ててから、木を植える楽しみや、ウッドデッキでご飯を食べる楽しみができました」
くつろげる時間も増えただろうが、A様ご一家にとってはむしろ、マイホームはワクワクする場所なのかもしれない。
「もともとモノトーンやモダンな雰囲気が好きだったんだけど、最近はナチュラルが好みで。そういった自分の変化に合わせてインテリアを変えていくのもまた面白いですね」
DIYも、少しずつ。
毎日「ここをこうしたい」が出てきて、アイデアは膨らむ一方だそう。
「思いついたことをどんどん取り入れて、楽しく過ごしていけたらいいですね。せっかくのマイホームなんだから」
“自分たちらしい”アイデアで、どこまでも育っていくマイホーム。
終わりのない楽しい時間が、平屋いっぱいに満ちていた。
これからお家づくりをはじめる方へ
サンクスホームでは、これから家づくりをはじめる人にとって参考になってもらえるよう、OB様邸について詳しく話を聞くことができる相談会を開催。
お家自体の事はもちろん、実際に暮らしているお施主様からリアルな話を聞く事ができる貴重な機会に。
※個別にて相談会を開催いたします。ご予約日時については、ご都合や予約状況に合わせて調整させていただきます。