
家族の生活の変化から始まった家づくり

|ご夫妻に注文住宅での家づくりを聞く
もともと奥様は関西に、ご主人は名古屋に暮らし、結婚後もしばらくは“別居婚”のような生活だったというN様ご夫妻。
ご主人の名古屋本社への異動により転勤の心配がなくなったことと、出産のタイミングとが重なって、奥様が名古屋に移り住むことに。
育児やこれからの生活を考えるうえで、まさにベストなタイミングだった。
当初はマンションや建売住宅も検討していたが、自分たちの生活スタイルにぴったり合う間取りがなかなか見つからずにいた。
次第に、注文住宅の方が自分たちらしい家を作れるのではという思いが強まり、自由設計の家づくりが始まった。
サンクスホームとの出会いと「この人に任せたい」と思えた理由

|各階ごとに雰囲気の異なる照明
家づくりのパートナー選びではさまざまなハウスメーカーを検討、比較した。
ある会社ではやりたいことをプランに盛り込もうとするたびに高額なオプション費用が追加され、不安を覚えたという。
そんなとき、ネットで資料を一括請求した中の一社がサンクスホームだった。はじめはメールのみのやり取りだったが、担当者が無料で図面を起こし提案したプランがご夫妻の理想に驚くほど近かった。
また、まだ一度も直接会っていないにも関わらず、その対応や文面から信頼できる人柄を感じられ、「この人に任せたい」と直感で思えたことが、大きな決め手となった。
開放感とスタイルを両立した、3階建てという選択

|3階から吹き抜けを通して2階のリビングが見える
不動産会社から購入した土地は決して広さに余裕があるわけではなく、坪数からも自然と「3階建て」という選択肢に行き着いた。
だからこそ「3階建てでしかできない空間づくりを楽しもう」と発想を転換し、間取りやデザインに創意工夫を凝らしていった。
カフェや雑貨が好きな奥様は、ジャンルに囚われないさまざまなテイストのインテリアや雑貨を集めていた。そこで、家には各階ごとに異なる世界観を設けることにした。
階段が空間の“区切り”となることで、それぞれのフロアにテーマを持たせたインテリアコーディネートがしやすくなり、まるで3つの異なる空間を旅するような、そんな楽しさのある住まいが完成した。
【1階】ヨーロピアンクラシックの迎え入れる空間

|グリーンの腰壁が映える玄関

|鏡や照明にもこだわった水洗
1階はヨーロピアンクラシック調で統一。ダークグリーンの腰壁と扉、玄関のアーチ壁、造作の洗面台──どれもお気に入りのデザインである。
玄関を広く取り、土間収納はあえてオープンにして開放感を演出。帰宅後すぐに手が洗える配置は、外で遊んで帰ってきたお子様にもぴったりである。
スイッチの色や床の貼り方、梁の方向まで細部にわたって打ち合わせを重ねた結果、こだわりの詰まった空間に仕上がった。
【2階】カリフォルニアテイストの家族空間

|ソファが主役の明るいリビング
2階はリビングや水まわりを集約した、家族がもっとも長く過ごす空間。
「ロンハーマン風のカリフォルニアスタイル」に憧れ、床を2色使いにし、木目のアクセントクロスや黒の建具、キッチン上の下げ天井でアクセント。そこに間接照明をバランスよく取り入れた。

|母様から譲り受けた家具もアンティークな雰囲気
家具のサイズ感に合わせて、通路幅も一つひとつ緻密に計算された設計となっている。
奥様のお母様から譲り受けた、思い出の詰まった木製食器棚やダイニングテーブルも、この家の雰囲気に自然と溶け込み、空間にあたたかな物語を添えている。

|お気に入りが並ぶ飾り棚
さらに、奥様お気に入りの雑貨やインテリアを飾るためのスペースも随所に設けられており、家全体が“自分たちらしい暮らし”を表現する舞台となっている。
憧れた、好きなものに囲まれて過ごす心豊かな時間がこの家には流れている。

|機能性も抜群のキッチン
キッチンはこだわりであったガスコンロを採用。タッチレスの浄水器付き水栓や深型食洗機を導入し、買い物帰りに便利な冷蔵庫まで一直線になった動線も快適だ。
広めに設けたカウンターは、将来的にカウンターチェアを並べてカフェのように使うこともできる。

|洗面台
洗面台と脱衣所はそれぞれ独立させ、来客時にも気兼ねなく使えるほか、お風呂を生活の中心である2階に設置したことで、育児の動線もスムーズになっている。
ガス衣類乾燥機「乾太くん」の導入で毎日の洗濯も楽になった。乾いた洗濯物は1階のファミリークローゼットや、下着類は洗濯機横の収納に移すだけ。シンプルで効率的な動線が、家事の時短に繋がっている。
【3階】北欧ナチュラルと遊び心の融合空間

|3つ連続したアーチ状の仕掛け
3階は明るい北欧ナチュラルテイスト。扉はすべて色を統一し、壁には3つ連続したアーチ状の仕掛けを施した。
両端は飾り棚、真ん中が渡り廊下への入り口となっている。

|渡り廊下にはチェアを置いた
吹き抜けを通じて2階のリビングを見下ろしたり、窓から空を見上げたり。つながる空間で家族の気配を感じながら、個々の時間を楽しむことができる。
また将来的に子ども部屋を2つに分けられるようにも配慮。時が経っても柔軟に変化できる空間づくりができている。
予算と安心感。喧嘩にならない“分担”が家づくりをスムーズに

|各フロアをつなぐ階段
まずは理想をすべて詰め込んだプランを組み立て、そこから予算との調整をしながら、最終的には自分たちの生活に合ったバランスに落ち着かせた。
内装や間取りは奥様が中心となり、住宅ローンや金銭面はご主人と営業スタッフが担当。
こうした役割分担が功を奏し、家づくり中にお二人が喧嘩をすることは一度もなく、スムーズに事が運んだ。
当初は住宅ローンの支払いに不安を感じていたお二人だったが、営業スタッフの丁寧なシミュレーションとアドバイスにより、安心して進めることができた。
サポートとつながり。安心のアフター対応
N様ご夫妻とサンクスホームとの関係は、家が完成してからも続いている。ちょっとしたリフォーム相談やイベント案内など、営業スタッフとは今でも気軽にやり取りをしているという。
住み始めてから「こうしたい」のアイデアが浮かんだときにも、すぐに相談できる関係性が築かれている。
暮らしの中で育つ「私たちらしさ」

|棚に飾られた雑貨には奥様のセンスが光る
住み始めてから1年が経った今、家で過ごす時間がこれまでと比べ格段に増えたという。家族がそれぞれの“好きな場所”でくつろげる「余白のある暮らし」は、まさに理想そのものだ。
1階から3階まで、あらゆる場所に設けられた飾り棚も、家族の“好き”を表現できる場所。棚に並ぶ雑貨の多くは、新居を機にようやく段ボールから出されたというお気に入りたち。
飾り棚は趣味の雑貨を自由にレイアウトできるだけでなく、階ごと異なるテイストとも見事に調和しながら彩りを添えているほか、一つひとつが住まい手の感性や思い出を物語っている。
将来的には趣味部屋として進化させていく構想もあり、住まいは今もなお、日々アップデート中だ。家づくりは、暮らしづくり。そんな想いが伝わってくる風景である。