近年注目度が高まっている「高性能住宅」について、どんなメリットがあるか明確に分かる方は少ないのではないでしょうか?
高性能住宅はこれからの時代に大切な、お金を大切にするエコノミーと地球を大切にするエコロジーを両立する住宅です。
今回はそんな高性能住宅について、詳しく解説していきます。
1.高性能住宅の新時代
実は過去から高性能住宅というものは存在していました。
しかし2022年くらいから、住宅の省エネ法が改正されるなど高性能住宅はぐっと身近な存在になりました。
ここからはそんな高性能住宅が増えてきた背景について解説していきます。
1.1 エコノミーとエコロジーの両立
高性能住宅は家で使われるエネルギー消費を大きく抑えることができる住宅です。
このエネルギー消費を抑える住宅は、エコノミー(経済性)とエコロジー(環境保護)を同時に実現する住まいとして、多くの注目を集めています。
エネルギーの効率的な利用により電気代を抑えることができる一方で、CO2排出量も削減し、地球環境にも配慮した住まいが実現します。
1.2 戸建て住宅も省エネが当たり前に
地球温暖化対策の一環として、2025年には戸建て住宅において、省エネ基準の順守が法律で義務付けられます。
これにより高性能な断熱材や窓、省エネ設備を導入した省エネ住宅がより一般的になることが予想されます。
これからの新しい時代にはエネルギーを無駄にしない、持続可能な住まいが求められています。
2.電気代を削減する高性能住宅の特徴
では実際に高性能住宅にはどんな特徴があるのでしょうか。
ここからは高性能住宅を作るための特徴について解説していきます。
2.1 高い断熱性能
高性能住宅の特徴として、外部からの熱の侵入(夏)や室内からの流出(冬)を最小限に抑える高い断熱性能が挙げられます。
これにより、冷暖房の効率が大幅に向上し、エネルギー消費を削減します。
とくに夏の冷房や冬の暖房時にその効果を最大限に発揮し、快適な室温を保ちながらも電気代を抑えることが可能です。
2.2 省エネ設備
省エネ設備も高性能住宅の大きな特徴です。
エアコンや給湯器など日々の生活で使用する設備も高効率なものを選ぶことで、さらなるエネルギーの節約が可能になります。
これらの設備は、初期費用はやや高くなるものの長期的に見ると電気代やガス代というランニングコストの削減に繋がります。
2.3 温度差の少ない快適性
高性能住宅で一番わかりやすい特徴は光熱費が落ちることですが、快適性の視点も忘れてはいけません。
家の熱が逃げづらいということは、古い家で感じるような床から上がる冷気やすきま風を感じづらい家ということです。
その結果として家全体の温度差が減って、夏の2階で熱がもわっとこもったり、冬に足元だけがずっと冷たかったり、ということを減らす効果があります。
3.高性能住宅を建てる会社の見極め方
高性能住宅を建てるときに、会社選びは非常に重要です。
では実際に高性能住宅を建てたいと思ったら、どんな会社に相談すればいいのでしょうか。
ここではそんな高性能住宅を建てられる住宅会社の見つけ方について、解説していきます。
3.1 BELSの取得
BELSは建物の省エネ性能を評価する第三者認証であり、これを取得している会社は信頼性があります。
住宅会社に対してBELSの取得状況を確認し過去の実績を知ることで、その会社が過去にどれくらい高性能住宅を建ててきたのか確認することができます。
3.2 ZEHプランナーの登録確認
「ZEHプランナー」は、高性能住宅の代表例であるZEH(ゼロエネルギー住宅)の専門家です。
ZEHプランナーに登録されている会社は、国が運営するZEHプランナーの紹介サイトで過去の実績が調べられます。
まったく住宅会社の当てが無い人は、ご自身の地域にいるZEHプランナーを検索するという方法もいいでしょう。
3.3 断熱工法の確認
ここは少しマニアックな方法ですが、断熱工法の確認というのも一つの方法です。
とくに高性能住宅である可能性が高い断熱工法が「外張り断熱」と「発砲ウレタン吹付断熱」の2つです。
この2つの工法は高気密高断熱住宅を建てる時に、「気密性」が取りやすい断熱工法となっています。
高断熱でも気密性が低い家は、穴が開いてすきま風が入ってくるダウンジャケットを着ているのと一緒です。
高性能住宅を探す方法として気密性の高い断熱工法の会社を選ぶというのも一つの方法です。
4.まとめ~高性能住宅で電気代が安く環境に優しい生活を~
高性能住宅は電気代を削減しながら環境の負荷も軽減できる素晴らしい選択です。
初期コストは高くなりますが、長期的な住まいのコストを抑えながら、快適で環境に優しい生活を実現できます。
これからの時代、持続可能な社会を実現するためにも、高性能住宅は大きな役割を果たしていくことでしょう。