せっかく新築するなら、お洒落な壁紙の家にしたいと思うのではないでしょうか?
しかし実際、楽しみな家づくりが始まったかと思えば、いざ膨大な量の壁紙カタログを目の前にすると情報量が多過ぎて、何を選べば良いのか分からなくなるものです。
こちらの記事では、子育てや仕事などで忙しい中でも、スムーズに満足できる壁紙を選べるよう、主に色選びからいくつかのポイント、コツをご紹介します。
白だけじゃないベースカラーの選び方
一般的に白い壁紙が日本の住宅の多くに普及しています。
白色の人気がある理由は、壁紙に関わらず「シンプルで何色にでも合わせやすい」という点です。
しかし、令和になってからしばらくは、グレーがトレンドとなっています。
SNSを見て、「グレーのクロスを使いたい」という人が一気に増えました。
壁紙は視界に入る面積が大きいため失敗したくはありません。そのため、近年はSNSなどで実例を見て、安心してから決めたいという人が多い傾向です。
● ベースカラーは部屋の7割に抑えよう
家や部屋のカラーバランスの比率として
ベースカラー:メインカラー:アクセントカラー=7:2.5:0.5
この割合を意識すると空間にメリハリが生まれ美しくなると言われています。
どの色のベースカラーにしたとしても、この基本の比率は抑えておくようにしましょう。
白、グレー、ベージュ系の、高明度・低彩度の色は大きく面積を占めたとしても目に優しく、他の色と合わせやすくおすすめです。
他の色を選ぶとしても、毎日長時間過ごすことの多いリビングの場合、
高明度・低彩度の薄い明るい色を意識して選ぶと良いでしょう。
例えば低明度のダークな色は広範囲だと部屋が暗い印象になりやすく、高彩度のビビッドな色の場合もベースカラーとして使うにはやや落ち着きない印象になりやすいです。
● ベースカラーは部屋全体で捉えよう
いくらベースカラーと言っても、床、天井、建具などの色まで全て同じにする必要はありません。
壁紙だけでなく、ソファやラグ、カーテンなども合わせて、大体全体の7割位をベースカラーとしてまとめるのがポイントです。
失敗しないアクセントカラーを選ぶには?
アクセントカラーという名前ではありますが、先程のカラーバランス比率に当てはめるならメインカラーに相応します。アクセントカラーは部屋全体の2.5割程度に抑えましょう。
ここでポイントなのは、部屋全体の色の数は3〜4色程度までに抑えることです。
それ以上に色を複数使いたい場合、同じ色でも、明度、彩度を変えながら取り入れるのがおすすめです。
● 素材感のあるものは使いやすい
レンガ調、コンクリート調、織物調、木目調、タイル調などはアクセントクロス選びに迷った時に是非使いたい種類です。
木目調のものは、和風、ナチュラル、北欧風、インダストリアル風など様々なインテリアテイストに馴染みます。壁だけでなく、床や天井にもおすすめです。
ヘリンボーン貼り、横目貼り、乱尺乱貼りなど、貼り方や木材でその個性を楽しめます。
木目調以外でも、例えば白色のレンガ調のものなどは大きく使っても圧迫感がなく、空間に質感という変化を付けやすいです。
また、これらを使うことで、他のアクセントカラーを更にプラスしてもしつこくなく、調和が取りやすくなります。
ただし、これら素材感がある壁紙に注意なのは、偽物っぽい風合いが出ていないかです。出来るだけ本物の質感を表現しているものを選びましょう。
● サンプルを取り寄せるようにしましょう
カタログ内にある生地サンプルはとても小さなものです。カタログ上で見る色よりも、実際に壁に貼ってみると意外と色が薄く見えるものなので、大き目のサンプルをメーカーから取り寄せるようにしましょう。
そこで実際の質感や生地の厚みも改めてチェックすると良いでしょう。
家具やカーテンなどの色バランスを考えよう
家具とカーテンも部屋の中で大きく色面積を占めるアイテムです。
家中がベージュや白、グレーばかりでは単調で空間に個性を感じられにくいです。
家具やカーテンは工事の必要がないタイプが多く、交換もしやすいため、季節によって色々な種類にトライして楽しんでみることもおすすめです。
● 柄物クロスの場合
人気のインテリアスタイルの中に、長らく北欧テイストがあります。
北欧風のインテリアにしようと思うと、大柄のテキスタイルは鉄板と言っても良いでしょう。
アクセントクロスか、カーテンのどちらかに柄物を取り入れたいと思う人も多いのではないでしょうか?
既に色が複数色使われているアクセントクロスを貼っている場合、家具やカーテンにまた違う色の家具を使うと、アクセント箇所が定まらず乱雑な印象になりやすいです。
家具やカーテンは、壁紙の柄に使用している色のどれかを用いるか、木材のものや、白い家具などにしてアクセントクロスをより引き立たせるようにしましょう。
● 柄物クロスでない場合
家具やカーテンをアクセントにするのがおすすめです。
ただしここでも、空間全体の色バランスが7:2.5:0.5程度になるように意識しましょう。
まとめ
ほんの一面でも構いません。きっとアクセントクロスを入れた空間はお気に入りの場所としてマイホームを彩ってくれることでしょう。
質感や家全体のバランスを考えて、素敵なインテリアづくりを楽しみましょう。