キッチンカウンターを活用すると、狭小住宅のリビング・ダイニングがコンパクトな広さで済みます。
しかし一口にキッチンカウンターと言っても、その高さや奥行きによって使いやすさが変わるため注意が必要です。
今回は狭小住宅において、キッチンカウンターをより活用するためのポイントをご紹介します。
高さの種類と特徴
カウンターは高さの違いで3種類のバリエーションがあります。
それぞれの違いを知っておくと、より自分たちの使い方に合ったキッチンカウンターを作ることができます。
・ハイカウンター
ハイカウンターは高さが1mほどで、キッチンのワークトップより約15cm高めです。
キッチン側から料理を出したりお皿を下げたりするのが楽というメリットがあります。
さらに料理をしている人と目線の高さが近く、会話がしやすいのも大きなポイントでしょう。
使う椅子はスツールと呼ばれる、足の長いおしゃれなバーにあるような椅子になります。
座ると足が浮くため苦手な方もいる、小さなお子さんが座るには少し高すぎる、という注意点があります。
・ミドルカウンター
ミドルカウンターは90〜95cmほどの高さで、キッチンのワークトップに比べ若干高めです。
ハイカウンターと同じく、料理を出したり下げたりがしやすく、料理をしている人と会話がしやすい高さです。
椅子は、こちらも少し高めのスツールタイプが主流ですが、ハイカウンター用ほど高くありません。
身長が低めな方でも足が軽く床に付くため不安定さは少なく、お子さんが座っても高すぎには感じないでしょう。
・ローカウンター
ローカウンターは、ラーメン屋さんなどのカウンターとほぼ同じ75cm前後の高さです。
椅子は足が床にしっかり付く高さで安定感があります。
またお子さんも安定した姿勢になり、勉強をしやすい高さと言えるでしょう。
判断のポイント
料理の出し入れや、キッチンにいる人との会話をしやすくするなら、高いカウンターの方がおすすめです。
ただし椅子に座ったときの安定感は低いほど良く、お子さんの勉強のしやすさを優先するなら、低めが良いでしょう。
優先したいポイントによって適切な高さは変わるため、事前にご家族でよく話し合ってみてください。
奥行きは使い方に合わせよう
住宅で使うカウンターの奥行きは、30cm〜45cmが一般的です。
軽めの朝食や晩酌をするくらいなら、30cmの奥行きでも十分です。
ただし大きめなお皿を置いたり、料理を何品か出したりしてしっかり食事をする場合は、45cmの奥行きは欲しいところです。
またパソコンを置きワークスペースとして使う場合も、45㎝あった方が腕が浮かず疲れにくくなります。
まとめ
使い方に合った高さや奥行きでキッチンカウンターを作ると、狭小住宅のスペースを有効活用できます。
自分たちにはどんなサイズのカウンターが合うか、お近くの住宅会社のモデルルームに足を運び、実物を見ながら検討してみてはいかがでしょうか。