家を建てるのは貯金を貯めてからが良いか、それとも早めが良いか迷う方も多いと思います。
貯金を貯めた方がお得なイメージがあるかもしれませんが、実は早めに建てた方が良いケースもあります。
今回は貯金を貯めて家を建てた方が良いか、早めが良いのかをわかりやすく解説します。
早めに建てると家賃が抑えられる
家を建てるタイミングを考えるうえで、もっとも大切なポイントが家賃です。
賃貸に住んでいる方は、貯金を貯めている間も家賃を支払います。
しかし早めに家を建ててしまえば、家賃を支払う必要はありません。
仮に3年間で200万円のお金を貯めて家を建てた場合と、すぐに家を建てた場合の、支払い総額の違いを見てみましょう。
ローン借入額 | 35年間の 支払い総額 | 3年分の 家賃合計 | ローンと 家賃の合計 | |
すぐに家を建てた場合 | 3,500万円 | 41,495,997円 | ー | 41,495,997円 |
頭金を200万円貯めた場合 | 3,300万円 | 39,124,797円 | 360万円 | 42,724,797円 |
※金利1%、35年返済、ボーナス無し の場合
貯金を貯めている3年間、家賃10万円の賃貸に暮らしたとします。
するとせっかく節約して200万円貯めても、最終的な出費はすぐに家を建てた人より多くなります。
家を建てるのは貯金を貯めてからか、早めが良いか考えるときは、長い目で考えることがとても大切です。
金利が上がると貯金が無駄に?
また住宅ローンの金利も、家を建てるタイミングにおいてとても大切です。
住宅ローンの金利が上がってしまうと、せっかく頭金を貯めても支払いが楽にならない可能性があります。
もしお金を貯めている間に金利が1.0%から2.0%へ上がってしまうと、支払い額は下のように変わります。
ローン借入額 | ローン金利 | 月々の支払い | |
すぐに家を建てた場合 | 3,500万円 | 1.0% | 98,799円 |
頭金を200万円貯めた場合 | 3,200万円 | 2.0% | 106,004円 |
当然35年後の支払い総額も増えてしまうため、残念ながら貯金を貯めたメリットはなくなってしまいます。
ローン控除の期間にも注意
家を建てるタイミングを考えるときは、住宅ローン控除の期間も考慮しましょう。
住宅ローン控除とは年末時点の住宅ローン残高のうち、0.7%が所得税と住民税から13年間控除される制度です。
仮に年末時点に3,000万円のローン残高があれば、その年は21万円の控除が受けられます。
ただしこの住宅ローン控除は、2025年末までの時限措置になっています。
しかも2024年からは借入限度額が減らされてしまい、条件によっては控除額が減る可能性もあります。
よりお得にマイホームを建てるなら、住宅ローン控除を活かせるタイミングをおすすめします。
まとめ
家を早めに建てると家賃を抑えられ、ローン金利上昇の影響も受けにくくなります。
もちろんこうしたメリットは、お客様の条件によって変わってきます。
できるだけ出費を抑えて新しい住まいを手に入れるなら、一度住宅会社に資金の相談をしてみてはいかがでしょうか。