コラム

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お金の話家づくり

事前審査が家づくりの成功を分ける理由とは?

結婚や子どもの誕生などライフイベントを迎えた際に考えるのが、家づくりではないでしょうか。

ライフイベントによって、今までの住まいが手狭になったことや、理想とする住環境を求めて住宅購入を検討される方が多いようです。

しかし、いざ住宅を購入しようと思っても「何から始めていいのか分からない」「普段働いていて忙しいので、あまり時間を作れない」という声もよく聞かれます。

ここでは「事前審査が家づくりの成功を分ける理由」について解説いたします。

「事前審査はなぜ行うのか」「事前審査のタイミングが分からない」とお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。

住宅ローンの事前審査とは

住宅購入にあたって、大半の方が住宅ローンを活用しています。

住宅ローンは借入する前に金融機関による審査があり、事前審査、本審査と二度あります。では、住宅ローンの事前審査とはどのような審査なのでしょうか。

事前審査とは

住宅ローンの事前審査とは、借入希望者の年収や借入希望額などの情報から、借入できるかどうかを金融機関が審査することです。

住宅ローンの借入は長期にわたることや金額が大きいことから、借入希望者が住宅ローンを最後まで支払いできるかどうかを確認する目的があります。

事前審査のポイント

事前審査では主に下記の項目について審査されています。

  • ・借入希望金額に対して毎年支払っていく住宅ローンの金額が年収と比較してどのくらいの比率になっているか。(これを返済比率といいます。)
  • ・借入希望者が今後も安定して収入が入ってくる状態なのか。
  • ・申込している住宅ローン以外に借入はないか。
  • ・過去の借入に対して支払いに問題はなかったか。

返済比率は年収の25〜30%を上限にしている金融機関が多いです。

例えば、年収400万円の人であれば、返済比率が30%だとすると年間の住宅ローンの支払いが120万円が目安になります。

この返済比率は住宅ローンの借入分のみならず、他の借入があればその返済分も含んでの比率になりますので、他に借入がないかも重要視されます。

よく事前審査で見られるのが、他に借入があることで返済比率が上限以上になり、否決になってしまったケースです。

その場合は、他の借入を返済して、返済比率を下げて再度事前審査してもらいます。

このように事前審査は住宅ローンの借入をできるかどうかの最初の審査になります。

この審査結果によっては、その後の家づくりのプランに大きく影響してきます。

事前審査の前に住宅購入資金についてある程度家族で話し合ったり、計画しておくと良いでしょう。

事前審査のタイミング

家づくりとなると、まずハウスメーカーなどの展示場へ足を運んだり、チラシやwebサイトを見たりすることから始める方が多いのではないでしょうか。

では、家づくりにおいて事前審査はどのタイミングで行ったらいいのかをこれから解説いたします。

事前審査のタイミングを誤ると時間のロスにつながる

事前審査は、家づくりにおいてはじめに行うことをおすすめします。

それは、住宅ローンの事前審査の結果次第で住宅が購入できるかどうかに関わってくるからです。

例えば、展示場で気に入った物件を見つけたり、または一から家を建てていく場合は建設費用の概算が出た時点で事前審査を行ったとします。

その際、事前審査の結果、借入できないと判断されたときは、大きくプラン変更するもしくはまた最初から家づくりのプランを練り直すことになりかねません。

そうなると、それまでに行った展示場視察や、建築士との打ち合わせした時間がロスしてしまいます。

事前審査をはじめに行うことで、どのくらい借入できるのかをあらかじめ見積もっておくことができます。

すると、予算内での家づくりができ、効率的に進めていくことができます。

予算を把握した上で家づくりを始めよう

事前審査であらかじめどのくらい借入できるかを把握することによって、効率的に家づくりを進めることができます。

その他にも下記のような利点があります。

  • ・ハウスメーカーや建築士にも予算を伝えることで、予算内でできるプランを提示してもらえる。
  • ・事前に住宅購入後の大まかな返済計画も立てることができる。
  • ・家づくりを進めていく上で、すでに事前審査の結果が出ているので、審査中に感じる審査落ちの心配をしなくてもいい。

このように事前審査のタイミングは、審査結果次第でその後の工程にも影響するため、はじめに行うことをおすすめします。

事前審査が通ったらすべきこととは

事前審査が通ったら、いよいよ具体的な家づくりの工程に進みます。

家族で思い描いている住まいの構想について、ハウスメーカーの担当者や建築士へ伝えましょう。

打ち合わせを重ねていくと家づくりも具体的になりますが、その後住宅ローンの手続きはどのように進めていくのかについて解説いたします。

事前審査が通ったら住宅購入の契約、本審査を進めましょう

住宅ローンの事前審査が通ったら、本格的に購入する物件探しに入りましょう。

そして、購入する物件が決まったら、住宅購入の売買契約に進みますが、売買契約の前には必ず宅地建物取引士による重要事項説明があります。

これは住宅購入にあたり説明が必要な事項について、資格保有者が面前で行うもので、ここで説明を受けても理解ができなかったところや不明な点について質問したりして疑問を解消しましょう。

重要事項説明にも納得した段階で、売買契約を取り交わし、その後住宅ローンの本審査に入ります。

本審査では、事前審査で提出した書類のほか、住民票や源泉徴収票、不動産売買契約書 や重要事項説明書 、不動産広告チラシ 、 工事請負契約書 、見積書などより詳細な書類の提出が求められます。

このように本審査の際に提出する書類は複雑で、購入の状況や契約によっては他にも書類の提出を求められる場合があります。

もし、ハウスメーカーで住宅ローン手続きの仲介も行っているのであればそちらを利用するのもいいでしょう。

本審査後の流れと効率的な進め方

本審査が通ったら、金融機関と住宅ローンの契約を取り交わします。これによって住宅購入資金の融資実行が可能になります。

そして、ハウスメーカー等へ融資実行により住宅購入資金が振り込まれ、物件の引き渡しが行われます。

ここまで家づくりの流れについて、審査を中心に解説いたしました。

事前審査後は、ハウスメーカーや建築士とのやり取りとともに、住宅ローン利用予定の金融機関とも同時にやり取りが必要になるため、非常に煩雑になります。

また、これらのやり取りは数日で終わるものではなく、数ヶ月単位で行われることが多いため、特に普段仕事などでまとまった時間を作るのが難しい方は特に長期化することがあります。

打ち合わせ前に質問したいことを事前に調べておいたり、手続きの流れなどを分かりやすくまとめておいて共有することで時間のロスを少なくし、効率的に進めることができるでしょう。

事前審査の結果次第で、理想の家づくりにつながる

「事前審査が家づくりの成功を分ける理由」について、事前審査の概要やタイミング、事前審査後の進め方で解説いたしました。

事前審査の結果、住宅ローンでどのくらいの住宅購入資金が確保できるかを事前に知ることで、予算の中で自分たちの理想の家づくりができるかを把握することができます。

また、ハウスメーカーや建築士も事前に予算を把握できることで、ニーズに対して可能な提案が明確になり、効率よく打ち合わせを進めることができます。

しかし、事前審査というのは個人の信用情報を金融機関が閲覧して行われますが、実はその際に「〇〇銀行がこの信用情報を閲覧した」という情報も残ります。

沢山の事前審査を申し込むと「他の銀行でダメだったのでは?」という疑惑で審査条件が厳しくなる事があります。

なので事前審査は無闇に申し込まないのが定石です。

 サンクスホームの住宅ローン診断は、事前審査前に借入条件からさまざまな金融機関の住宅ローン商品を比較し、より条件のいい住宅ローン商品と借入可能額を知ることができます。

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