狭小住宅を建てる土地を買うときは、大きな土地以上に慎重に検討しなければなりません。
しかし初めての土地購入では、どんなことに気をつければ良いかわかりませんよね。
今回はより快適な狭小住宅を建てるための、3つの土地の選び方を紹介します。
建ぺい率や容積率をチェック
土地には建てられる家の面積を制限する、建ぺい率・容積率という法律があります。
建ぺい率は土地の面積に対して、どれくらいの建築面積(1階床面積と一定条件の軒やバルコニーの面積)の家が建てられるか定めています。
容積率はすべての階の床面積を合わせた合計が、土地面積の何割までにすべきかを定めています。
それぞれが地域や土地ごとに割合が異なり、建ぺい率は30〜80%、容積率は50〜1,300%の間で決められています。
例えば建ぺい率が50%の20坪の土地には、建築面積が10坪の家までしか建てられません。
つまり建ぺい率や容積率は、狭小地に建てられる家の大きさに大きく影響するのです。
できるだけ限られた敷地を家で有効に使えるように、購入前に必ず建ぺい率・容積率をチェックするようにしましょう。
道路位置だけでなく幅も確かめよう
狭小地を購入するときは道路がどの方角にあるかだけでなく、その幅や反対側の建物も確認するようにしましょう。
道路が狭く反対側の建物が近ければ、新しく建てる住まいが日陰になってしまう可能性があるためです。
もちろん庭が広く取れる土地なら、反対側の建物の影が家に届くことはないでしょう。
しかし狭小地では家のすぐ前が道路になることが多く、たとえ南道路でも反対側の建物の日陰が届いてしまうかもしれません。
土地を探すとき、南側に道路があるか気にする方は多いと思います。
しかし狭小地の場合はそれが必ず良い条件になるとは限りません。
狭小地では南道路にこだわらず、家の前がどれくらい空くかで探すようにしてみましょう。
お隣の越境物が無いか確認する
土地を購入するときは、お隣から境界を越えているものがないかチェックするようにしましょう。
狭小地では境界近くに家を建てるため、少しの張り出しが建物に当たってしまう可能性があるためです。
木の枝程度ならかんたんに切れますが、柵が傾いていたり大きな物がはみ出していたりするとすぐには直せない場合もあります。
また、まれに撤去をお願いしてもなかなか応じてくれない方もいます。
土地を買ってから問題になるようでは、家の工事スケジュールにも影響してしまいます。
狭小地を買うときは必ず境界を越えているものがないか確かめ、もしあれば撤去してくれるか不動産屋さんからお隣さんに確認してもらうようにしましょう。
まとめ
狭小地なら利便性の良い地域に、出費を抑えながらマイホームを建てることができます。
しかし限られた広さの土地のため、買う前にしっかりチェックしたいポイントもあります。
ただお客様だけで、細かなところまで確認するのは少し難しいことかもしれません。
そのため狭小地を買うときは、信頼できる住宅会社と一緒に検討することをおすすめします。