狭小住宅の限られた広さの部屋でも、壁紙次第で広く見せることができます。
しかし家づくりが初めでは、どんな壁紙を選べば広く見えるのか思い浮かびませんよね。
今回は狭小住宅を検討している方に向けて、部屋を広く見せる壁紙のテクニックを3つご紹介します。
定番の白や薄い色の壁紙
部屋を広く見せるなら、白や薄い色の壁紙を使うのが定番です。
こうした色の壁は視線が止まらず、奥行きが感じられるためです。
特に白は広がりとともに明るさも加わり、より広さを感じやすくなります。
ただ白では少し味気ないと感じるなら、表面にわずかな凹凸やざらつきのある壁紙を選んでみましょう。
遠目でもわずかな影が感じられ、単調なイメージになるのを避けられます。
他にも薄いグレーやオフホワイト、ベージュなども、部屋にデザイン性を持たせながら広がりを感じさせます。
壁紙の色に迷ったときは、白や薄い色を選ぶと間違いがないでしょう。
寒色も広がりを与える
寒色とは青や青緑、青紫など冷たさを感じる色のことです。
こうした色を壁紙に選ぶと、実際の位置より壁が下がったような印象を受けます。
そのため後退色とも呼ばれ、部屋を広く見せる効果があります。
薄めの寒色なら部屋全体に貼っても圧迫感が少なく、爽やかな印象にもなります。
ポイントは天井に白など、より明るい色を選ぶことで、上へ視線が抜けるのでより広さを感じやすくなります。
少し濃い寒色を選ぶなら、奥行きを感じさせたい面に絞って貼ると効果的です。
その面がまるで外のように感じられ、濃いめの色でも十分に広さが演出できます。
特に部屋に入って正面の壁に貼ると、お友達を呼んだときに「広い部屋」という印象を持ってもらえます。
寒色は部屋をおしゃれにしながら広さを感じさせる便利な色なので、ぜひ積極的に使ってみましょう。
濃い色を混ぜるコントラスト効果
あえて濃い色の壁を1つ作り、まわりとのコントラストで広さを感じさせる方法もあります。
たとえばソファーの横の1面に黒の壁紙を貼り、他の壁は明るい白の壁紙を貼ってみます。
すると濃い色の壁との対比で、白い壁がより広さを感じるようになるのです。
ポイントは部屋に入ったときや、ソファーに座ったときに正面に見える壁を選ばないことです。
よく目につくところに濃い壁があると、逆に狭さを感じてしまいます。
また濃い色の壁に、明るい色合いの絵や写真などを飾ると圧迫感が和らぎます。
さらに家具やカーテンなど大きく見えるインテリアも、できるだけ明るめな色を使うと濃い色の壁の効果が際立ちます。
特にインテリアをモダンテイストにしたいときに効果的な方法なので、ぜひ参考にしてください。
まとめ
部屋を壁紙で広く見せるなら、白や薄い色を選ぶのが定番です。
また寒色は壁が下がったように見えるため、部分的に取り入れると部屋に奥行きを感じます。
さらに濃い色の壁を1面作ると、コントラスト効果で他の壁が広く感じられます。
狭小住宅の限られた広さの部屋でも、壁紙の工夫で広く見せることは十分可能です。
今回ご紹介した以外にもどんなテクニックがあるか、狭小住宅の建築実績の豊富な住宅会社に提案してもらうと良いでしょう。