新築住宅を建てるには、まず土地を探さなければなりません。土地の価格は地域によって大きな差があるため、その傾向と特徴を捉えておくことが重要。そこで、今回は三重県・松阪市の地価ランキングを紹介します。

松阪牛の生産でその名を全国に響かせる松阪市。その地価を全国と比較していきます。

松阪市の土地は平均3万8688円/m2

平成28年(2016年)のデータをもとに松阪市の地価を見ると、平均価格は3万8688円/m2(12万7897円/坪)。全国平均と比較すると12万円ほど割安。また、県内の平均を4000円ほど下回っています。

全国1732市町村の中でのランキングを見ると、松阪市は508位。三重県内では9位です。同程度の価格帯の地域は、岡山県玉野市、埼玉県行田市など。県内では名張市や三重郡菰野町などと近い数値です。

地価は前年比3.99%のマイナス

過去10年間（2007～2016年）の松阪市の平均地価データを確認すると、2007年の5万0694円/m2（坪単価：16万7584円）が最高値。これ以降、2016年に至るまで、地価は下がり続けています。2016年の地価は、対前年比で3.99%マイナスでした。

この10年間での価格の振れ幅は1万2000円/m2ほど。県内の他エリアと比較すると、多少値動きのあったエリアと言えそうです。

日本最高級の和牛が市のブランドをも支える

松阪市といえば、有名なのは言わずと知れた「松坂牛」。日本三大和牛のひとつであり、その柔らかい肉質には誰もが虜になるブランド肉で、押しも押されもせぬ市の特産品です。このほかにも、松阪赤菜やモロヘイヤ、なばななど、松阪市には温暖な気候を活かした特産品が豊富です。

そんな松阪市は2007年に嬉野町・三雲町・飯南町・飯高町と合併。横に細長い形状となりました。鉄道は紀伊本線と名松線、近鉄山田線が走っていますが、いずれも東部エリアを南北に貫いているのみなので、東西間の移動には車が便利です。

まとめ

安土桃山時代から城下町として栄え、楽市楽座なども開催されて栄えてきた松阪市。その名残として、松阪城跡や御城番屋敷など今も情緒ある史跡を見ることができます。昨今の歴史ブームの盛り上がりもあり、今後注目していきたいエリアです