平屋は夏に暑くなりやすいという話を聞いたことはありませんか?
確かに平屋は2階建てと違い、夏の日差しを浴びる屋根がすべての部屋の上にあります。
このため断熱性能の低い住まいで建ててしまうと、せっかくの平屋の住み心地の良さが損なわれてしまうかもしれません。
また屋根以外でも夏に快適な平屋にするため、注意していただきたいポイントがあります。
そこでここでは、どんな平屋にすると夏に暑くなってしまうのか、どうすれば暑さを避け涼しい住まいにできるのかをわかりやすくお伝えします。
ロフトや勾配天井は断熱方法をチェック
空間を有効に使うロフトや、部屋を広く感じさせる勾配天井は平屋をより快適にするプランとして人気があります。
しかし天井のすぐ上が屋根になるため、その間に入る断熱材の性能によっては太陽の熱が室内に伝わりやすくなります。
今の新しい住まいなら、どこに頼んでも断熱性はある程度良いのでは?と思う方もいるでしょう。
しかし残念ながら断熱性能は、頼む住宅会社によって大きな差があるのです。もし断熱性能の低い住まいを選んでしまうと、蒸し暑く過ごしにくい平屋になってしまいます。
今後は地球温暖化などで夏の暑さがより厳しくなる恐れがあります。
もしロフトや勾配天井のある平屋を計画しているなら、必ず断熱性能の高い住まいを選ぶようにしましょう。
大きな窓対策が涼しさを決める
平屋は上に2階がないため、重さを支えるための壁が少なくて済む場合があります。
そのため平屋は大きな窓が取りやすく、明るく開放的な住まいが実現しやすくなります。
しかしここで注意したいのが、大きな窓は夏の暑さの入り口になることです。
窓は壁より熱を通しやすく、住まいの暑さのおよそ7割が窓から侵入すると言われます。
そのため大きな窓のある住まいは、窓の断熱性能によって夏の過ごしやすさが左右されるのです。
見晴らしが良い大きな窓を付けやすいのは、平屋が持つ大きなメリットの一つです。
しかしせっかくの大きな窓も、夏の暑さの原因になっては平屋の快適さを半減してしまいます。
大きな窓を計画するなら必ず、窓の断熱性能を確かめるようにしてください。
しっかりした換気もポイント
どんなに住まいの断熱性能を上げても、外から入り込む夏の暑さを完全に防ぐことはできません。
そこで大切になるのが、換気によって室内の暑さをしっかり外へ出すことです。
今の住まいは2時間に1回、室内と外の空気を入れ換えるように法律で定められています。
このため24時間換気扇を動かし、住まいの空気がきちんと排気されるように計画します。
ここで大切になるのが建物の気密性です。
もし住まいに隙間が多いと余計なところから空気が入ってしまい、夏の暑い空気が十分に排気されない可能性があるのです。
目を向けられることの少ない気密性ですが、夏の暑さを外へしっかりと逃がすには大切なポイントになります。
家づくりを検討する住宅会社には、どのような気密対策をしているか必ず聞いてみるようにしましょう。
まとめ
確かに平屋は作りによって、夏に暑い住まいになってしまう可能性があります。
しかしその原因と対策を知っていれば、夏でも快適な平屋にすることができます。
平屋の住まいを住宅会社に相談するときは、ぜひ今回お伝えしたポイントを確かめるようにしてみてください。