幅が狭い土地で平屋を建てると、日当たりの悪い部屋が多くなると聞いたことはありませんか?
せっかく新しい住まいを建てても、日当たりが悪い部屋ばかりになるのは誰でも困りますよね。
ところが平屋に中庭を組み合わせると、幅の広さが限られた土地でも日当たりの良い部屋を作りやすくなります。
ここではなぜ中庭を作ると平屋の日当たりを良くできるのか、そして中庭を作るときの注意点をお伝えします。
平屋こそ中庭がおすすめの理由
平屋はすべての部屋が1階にあるため、どの部屋も南側に窓を取ろうとすると横並びにしなければなりません。
しかしそのためには土地の横幅がある程度必要になります。
横幅が限られた土地では、家の裏側に配置して南側に窓を取れない部屋が出てきます。
これが「平屋は日当たりの悪い部屋が多くなる」と言われる理由です。
ところが中庭を作ると、裏側の部屋の前に空間が生まれ窓を取れるようになります。
壁になるはずのところが窓になるので部屋はかなり明るくなるはずです。
平屋と中庭の組み合わせは、限られた横幅の土地でおすすめしたい日当たり解消プランなのです。
雨水の排水は余裕を持って計画する
中庭を作るときに注意したいのが、雨が降ったときの排水です。
中庭は建物に囲まれているため、降った雨水が外に出にくい作りをしています。
このため余裕を持って排水できるようにしておかないと、雨水がたまって中庭を痛めてしまいます。
たとえば排水口にゴミが詰まったり、豪雨で予想以上の雨が降ったりして雨がたまると、中庭の土や砂利が浮いて混ざってしまいます。
あるいはせっかく植えた草花が抜けてしまったり、木が傾いたりする恐れもあります。
そのため排水口や排水管を余裕のあるサイズにして、定期的に掃除することが大切です。
万一の大雨で中庭が傷まないよう、雨水がしっかり排水できる計画をしましょう。
木を植えて中庭に癒やしと涼しさを
せっかく中庭を作るなら、目の保養のために木を植えてみてはどうでしょうか。
窓の外に緑が見えれば心が癒やされ、暑い夏には日陰を作り涼しさを提供してくれます。
シマトネリコやソヨゴのような常緑樹であれば、冬でも葉が残るので緑を楽しめます。
さらに落ち葉が少なくお掃除もかんたんなので、手間のかからない木を植えたい方におすすめです。
もちろんデザインの好みもあるため、何も植えずにシンプルな中庭に仕上げるのも良いでしょう。
しかし家を建てた後に木を植えるのは、運び込むのに手間がかかり費用が高めになることもあります。
もし緑があってもいいかなと考えているなら、1本でも良いので植えてみてはいかがでしょうか。
まとめ
平屋ですべての部屋を南向きにするには、横幅にゆとりのある土地が必要です。
しかし中庭を取り入れると、幅が限られた土地でも日当たりの良い部屋をたくさん作ることができます。
癒やしや涼しさのために緑を加え、ぜひすてきな中庭のある平屋を実現してください。