「せっかく土地を買ったけど、後悔している」。そんな話をよく耳にします。言うまでもなく、土地の購入は人生の中でもターニングポイントですよね。そんな大事な買い物を後悔で終わらせないために、失敗例を元に勉強していきましょう。
土地代以外の費用が意外と大きい
以前、マイホームの全体予算をしっかりと把握し、土地と建物のコスト配分を決めましょうというお話をさせていただきました。
「大丈夫です!総予算3,000万円で立地条件の良い土地に住みたいから、2,000万円の土地を買って、1,000万円で家を建てます。チラシには土地代2,000万円と記載してあるし、1,000万円で建ててくれる建築会社も探しました。何も心配いりません」。
いえいえ、そう上手くいかないからマイホームは難しいのです。まず、土地を購入する際は不動産所得税がかかります。標準税率は4%で、現在は特例として土地及び住宅は3%となっています。
例えば、100円の物を買う時の3%の税金は気にならないかもしれませんが、2,000万円の土地は違います。不動産取得税を含めると2,060万円です。
さらに、土地を取得したときは印紙税や登録免許税なども発生し、思っていた予算をはるかにオーバーするケースがほとんど。
そうなってくると、土地で意外にコストがかかってしまい建物を簡素にせざるを得ない、なんてことになるかもしれませんね。額が額ですから、税金を侮らずに余裕を持って購入に踏み切りましょう。
毎日使う駅までの道のりはチェックしましたか?
多くの人が確認を怠ってしまうのが、駅までの道のりです。特に大半の人が最寄りの駅を通勤通学に、毎日利用しますよね。それだけ大切な駅までの道のりですから、「不動産屋さんの車で何度も通っているから」、「自分も一度歩いてみたから」と安心してはいけません
朝、昼、晩。さらに天候によっても、道のりは様々な変化をします。雨の日、道路が冠水しやすく、毎回スーツの裾を濡らして会社に行くハメになるかもしれません。一人娘が高校に入学して部活で遅くなった時、街灯も人気も少ないあの道は危険かもしれません。車で駅まで送り迎えしたくても、時間帯によっては通れなかったり、踏切や信号につかまってしまうかもしれません。
生活をサポートする周辺環境は良いですか?
もう一つチェックすべきは、住むエリア周辺の生活環境です。小さい子どもがいるご家庭は緑が大事。近くに子どもを遊ばせられる公園があるか調べてみましょう。また、保育園、幼稚園、小学校、中学校といった教育機関のアクセスも大切です。
主婦であればスーパーなどの商業施設。パートで遅くなって、営業時間が過ぎてしまい夕食の材料が買えなかったなんてことにならないように、営業時間や軒数も要確認です。
それから医療機関。万が一に備えて充実しているのか。特に小さな子どもは病気にかかりやすいです。小児内科や小児歯科、大きな総合病院や24時間救急対応の病院があると安心ですね。
まとめ
いかがでしょうか。一口に土地探しといっても考えることはたくさん。土地探しの失敗を未然に防ぐには
1. 土地代以外の諸費用も考え、余裕のあるプランを立てる
2. 様々なシチュエーションを想定して、毎日使う道のりを考える
3. 自分たちの暮らしをしっかりサポートしてくれる周辺環境かチェック
が大事です。取り返しがつかない失敗をする前に、事前のチェックをしっかりしていきましょう!