新築住宅を建てるには、まず土地を探さなければなりません。そこで気になるのが土地の価格。住宅情報誌やチラシなどで見る土地の値段は、どのように決まっているのか?その仕組みを詳しく紹介します。
土地の価格が決まる! 10のポイント
1.公示地価
国交省が毎年1月1日に公示(発表)する、全国に定めた23,380地点の価格。2人以上の不動産鑑定士が行う鑑定評価によって導き出されます。公示地価を見れば、そのエリアの大まかな価格が把握できます。
2.道路幅員
法律上、原則として4メートル以上の道路に2メートル以上接していない土地には、新たに住宅を建てることはできません。この接道義務を満たしていない土地は割安となります。
3.日当たり
日当たりが良いほど価格は上がる傾向にあります。高低差だけでなく、まわりに高い建物があるかないかで日当たりは変わってきます。
4.土地の形状
入り口が狭くなった旗状の土地、いわゆる旗竿地やデッドスペースのできがちな三角形状の土地などは、正方形や長方形の土地と比べて値段が安くなります。
5.住環境
駅や公園、スーパーや学校までの距離が近く、便利な立地であるほど人気があり、それに比例して土地の価格も高くなる傾向にあります。一般的に駅から離れるほど価格は下がっていきます。
6.前面道路との段差
前面道路との高低差があると、どうしても階段を作って上下することになるため、高低差のない土地と比べると割安となります。
7.広さ
土地の面積が広ければ広いほど、価格も当然高くなります。土地の広さが同じ場合、建ぺい率や容積率の高い方が価格も高くなります。
8.間口
その土地の正面(大きな道路に面している)側の幅も、価格に影響を及ぼします。あまり幅が広いと価格はむしろ安くなります。これは奥行きが短くなることで、一戸建てを考える上で重要なポイントの、庭を作ることができなくなるためです。
9.道路付の方位
南側に道路がある土地は、他と比べて日当たりが良い傾向にあるため、価格も高く設定されています。逆に、北側道路では割安に。東と西については、大きな差はありません。
10.出入り可能な道路の数
ひとつの土地に対して、ひとつの道路が接しているのが一般的ですが、角地などで2本の道路に接している場合、利便性や日当たりの良さから価格は高くなります。