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家づくり安心・安全

住宅基礎の配筋工程で必ずチェックしておきたいポイントとは!

強く長持ちする住宅づくりには、基礎の品質がキモになるといっても過言ではありません。
とはいえ、どのようなことに注意してチェックすればよいのかわからない人も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、新築住宅の基礎工事で重要な配筋のポイントについて、とくに重要な3つのことを中心に解説したいと思います。

住宅基礎の配筋 ポイント①鉄筋の種類とピッチ

新築住宅の基礎配筋工事でまずポイントとなるのは、鉄筋の種類(径など)とピッチをチェックすることです。
鉄筋の配置は構造計算を根拠として決定され、設計図面に詳細な指示があります。
鉄筋の種類とピッチについても設計図面に記載があり、現場で施工されているものと完全に一致していることを確認しなくてはいけません。
たとえ1か所でも間違っていると適切な強度が確保できない可能性があるため、間違いがある場合は必ず是正することが重要なポイントになります。

住宅基礎の配筋 ポイント②定着と継手

そして基礎配筋工事では定着と継手のチェックも重要です。
まず定着とは、基礎のベースと立ち上がりなど構造の部位が変化する位置において、規定の長さを確保して双方に鉄筋を差し込み、引き抜けないよう固定することをいいます。
この規定の長さを「定着長さ」といい、規定以上を確保して施工できているか確認しなくてはいけません。
続いて継手とは、2本の鉄筋をつなぎ合わせることをいいます。
というのも鉄筋の長さには規格があり、距離が長い場合はつなぎ合わせて延長させる必要があるためです。
そして、この重ねながら接合していく方法を「重ね継手」といい、重なる部分の長さを「重ね長さ」といいます。
「重ね長さ」にも規定があり、規定以上を確保して施工できているか確認しなくてはいけません。
「定着長さ」と「重ね長さ」が規定以上に確保されているかチェックし、できていない場合は是正することが重要なポイントになります。

住宅基礎の配筋 ポイント③かぶり厚


「かぶり厚」とは鉄筋の表面とコンクリートの仕上げ面との距離のことをいいます。
鉄筋を保護し十分な耐久性を得るためには、規定の「かぶり厚」を確保しなくてはいけません。
コンクリート内部は、通常アルカリ性を保つことで鉄筋の腐食を防いでいます。
しかし経年とともに空気中の炭酸ガスとコンクリートの成分が反応すると、表面からアルカリ性が失われる「中性化」が起こります。
「中性化」が鉄筋にまで及ぶと、鉄筋が腐食することがあり、そうなると膨張して内側からコンクリートを破壊するのです。
「かぶり厚」が十分でないと「中性化」の影響を受けやすくなることから、建物寿命を縮めてしまう原因にもなりかねません。
「かぶり厚」は、基礎の立ち上がり部、ベース部などそれぞれ規定があります。
規定以上に確保されているかチェックし、できていない場合は是正することが重要なポイントになります。

まとめ

強い住宅をつくるうえで、基礎は要となります。
ところが基礎配筋は、重要なポイントでありながらコンクリート打設以降には隠れてしまいチェックができません。
限られた時間にはなりますが、必ず配筋チェックを行い、合格をもって次の工程に移行することが重要になるでしょう。

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