新築住宅を建てるには、まず土地を探さなければなりません。土地の価格は地域によって大きな差があるため、その傾向と特徴を捉えておくことが重要。そこで、今回は三重県・亀山市の地価ランキングを紹介します。
三重県の中北部に位置し、西部で滋賀県とも接する亀山市。その地価を全国と比較していきます。
亀山市の土地は平均2万8240円/m2
亀山市の土地購入の平均価格 | 2万8240円/m2 | 坪単価:9万 3355円 |
(全国平均) | 16万0097円/m2 | 坪単価:52万9247円 |
(同県平均) | 4万2479円/m2 | 坪単価:14万0426円 |
平成28年(2016年)のデータをもとに亀山市の地価を見ると、平均価格は2万8240円/m2(9万3355円/坪)。全国平均と比較すると13万円ほど割安。また、県内の平均を1万3000円ほど下回っています。
全国1732市町村の中でのランキングを見ると、亀山市は729位。三重県内では17位です。同程度の価格帯の地域は、鹿児島県大島郡徳之島町、兵庫県朝来市など。県内では伊賀市や南牟婁郡紀宝町などと近い数値です。
地価は前年比3.29%のマイナス
過去10年間(2007~2016年)の亀山市の平均地価データを確認すると、2007年の3万 7905円/m2(坪単価:12万5307円)が最高値。これ以降、2016年に至るまで、地価は下がり続けています。2016年の地価は、対前年比で3.29%マイナスでした。
この10年間での価格の振れ幅は9000円/m2ほど。県内の他エリアと比較すると、多少値動きのあったエリアと言えそうです。
内陸工業都市として、さらなる発展を目指す
古代より交通の要所として栄え、その後は亀山城を中心とした城下町を形成してきたエリアですが、近代になってからは内陸工業都市として発展してきました。シャープの「亀山ブランド」に代表されるように、特に液晶の分野に秀でた工場があることでも有名です。
その影響もあって、ここ20年ほどで市内への流入人口が増加。同様に、就業者数も増えています。ただし、大手企業の撤退などもあって、最近では停滞していることも事実。今後の工場資源の活かし方が、市がさらなる発展を遂げるかどうかのポイントとなってきそうです。
まとめ
亀山市では、名古屋駅以西でいまだにルートが固まっていないリニア中央新幹線の新駅誘致活動に取り組んでいます。将来のことはわかりませんが、仮に成功したとすれば、地価が大きく上昇することも考えられますので、今後の動向を注視していきたいところです。