住宅ローンは、申し込んですぐに借りられるというものではありません。まずは審査に通過しなければなりませんし、その前に用意すべきものも色々あります。住宅ローンを組む際の流れをきちんと知り、スムーズに手続きを進められるようにしておきましょう。
住宅ローンの事前審査~安定して返済できるかどうかが審査のポイント~
住宅ローンを申し込むタイミングは、住まいの購入時期とほぼ同じです。もっとも、この段階ですぐに審査を受けるわけではなく、まず事前審査を受けることが多いです。この事前審査は本審査とほぼ同様の審査を行うので、本審査を受けるときと同じ書類を用意しなければなりません。必要になるのは、主に以下の書類です。
1:本人と家族全員が記載された住民票
2:印鑑証明書と実印
3:健康保険証や運転免許証などの本人確認書類
4:源泉徴収票や確定申告書などの収入証明書
5:ローンの対象となる物件の資料
6:預金口座の通帳
住宅ローンの本審査~あらかじめ金融機関にしっかりと書類の確認を~
住宅ローンの事前審査を通過し、住まいの売買契約も済ませたら、いよいよローンの本審査です。事前審査に通過している場合は基本的には問題ありませんが、注意すべき点もあります。
まず、提出する書類は事前審査とほぼ同様で問題ないはずですが、念のため金融機関に確認しておきましょう。とくに収入を証明する書類はできるだけ直近のものが望ましいので、新しいものを用意したほうがいいかもしれません。また、収入が大きく変わったなど、事前審査後の自身の状況に大きな変更があった場合は、自らきちんと申告しましょう。
住宅ローンの契約から残金決済まで~ミスがないようしっかりとチェックを~
本審査にも通過すると、晴れて住宅ローン契約となります。
大きな壁はクリアしましたが、この段階でも担保となる物件に抵当権の設定を行うなど、いくつかの重要な手続きがあるので油断は禁物です。また、住まいを引き渡す直前には残金決済を行い、その段階で住宅ローンの融資が行われますから、そうした手続きもきちんと確認しましょう。
住宅ローンの控除~入居の翌年に確定申告をすること~
住宅ローンを利用して住まいを手に入れた場合、入居後の翌年に行うべき手続きの1つが確定申告です。
と言うのも、住宅ローンを利用している人は年末時点のローン残高に応じ、一定分の所得税の控除を受けられるのです。会社勤めの人は確定申告を企業側で行ってもらうのが通例ですが、入居後の翌年だけは自分で確定申告を行い、住宅ローンの控除を受けられるようにしましょう。
まとめ
住宅ローンは多額の融資を受けられる分、審査が厳しく書類も用意しなければいけないものがたくさんあります。申込から融資を受けるまでの期間も長いので、その流れはしっかりと把握しておくことが望ましいでしょう。ただ、ローンを受けられるだけの条件を整え、書類もきちんとそろえておけば、審査の通過は決して難しいものではありません。