新築住宅を建てるには、まず土地を探さなければなりません。土地の価格は地域によって大きな差があるため、その傾向と特徴を捉えておくことが重要。そこで、今回は三重県・伊勢市の地価ランキングを紹介します。

三重県の中東部に位置し、伊勢神宮を擁する伊勢市。その地価を全国と比較していきます。

伊勢市の土地は平均4万9941円/m2

平成28年(2016年)のデータをもとに伊勢市の地価を見ると、平均価格は4万9941円/m2(16万5095円/坪)。全国平均と比較すると11万円ほど割安。一方、県内の平均を7000円ほど上回っています。

全国1732市町村の中でのランキングを見ると、伊勢市は388位。三重県内では3位です。同程度の価格帯の地域は、山梨県大月市、沖縄県石垣市など。県内では四日市市や津市などと近い数値です。

地価は前年比2.74%のマイナス

過去10年間（2007～2016年）の伊勢市の平均地価データを確認すると、2007年の5万 4285円/m2（坪単価：17万9456円）が最高値。2011年、2014年には上昇したものの、それ以外の年では地価は下がり続けています。2016年の地価は、対前年比で2.74%マイナスでした。

この10年間での価格の振れ幅は 4000円/m2ほどで、目立った動きのなかったエリアと言えそうです。

お伊勢さんと共に歩んで2000年以上

三重県の中東部にある現在の伊勢市は、平成17年に旧伊勢市、二見町、小俣町、御薗村が合併してできた、人口13万人弱の市。日本人の心のふるさとと称され、2000年以上の歴史を持つ伊勢神宮が市内の観光名所です。

そのため、古くから参拝に訪れる人達で賑わっており、2016年には伊勢志摩サミットが開催されたことも記憶に新しいところ。特に20年に一度、社宮を更新する式年遷宮の際は多くの人が集まります。

伊勢神宮とともに歩んできたエリアのため、神事や祭りなど伝統的なイベントが多く開催されています。最近では津エアポートラインが、セントレア空港－伊勢市駅・伊勢神宮間を高速船とバスで結ぶルートを就航しており、交通アクセスの良さが向上していることもポイントです。

まとめ

伊勢志摩サミットを終えて、ひと段落した感のある市内ですが、前述したとおり従来、祭りなどのイベントが多いエリアですし、観光客も多いため依然として街は賑わいを見せています。古き良き日本を味わいたい方にオススメのエリアです。