一般的に、家は頭金を貯めてから建てた方がお得になる、と考えている人の方が多いかもしれません。
しかしある条件によっては、頭金なしで家を建ててしまった方がお得になるケースがあります。
今回は頭金なしで家を建てるメリット・デメリットと、頭金を貯めた場合と比べて、どちらが得なのかをお伝えします。
頭金なしで家を建てるメリットとは?
頭金なしで家を建てる場合は、次のようなメリットがあります。
・早く快適な生活ができる
頭金なしで家を建てると、それだけ早く快適な生活をスタートすることができます。
一戸建ての新築なら広くて便利で、しかも夏涼しく冬暖かな暮らしがすぐに始められるのです。
・手元に現金を残すことができる
貯金を頭金に使わなければ、手元に現金を残すことができます。
手元に現金があれば急な出費があっても対応できたり、生活費に回せたりできるため安心です。
・低金利のうちに住宅ローンを借りられる
現在は住宅ローンの金利がとても低い、低金利時代です。
おかげで家賃とほぼ変わらない支払いで、住宅ローンの返済ができるケースもあります。
しかし、頭金を貯めているうちに住宅ローン金利が上がってしまうと、「頭金は貯まったのに毎月の返済額は変わらない」となってしまう可能性があります。
頭金なしで家を建てるデメリット
一方で頭金なしで家を建てる場合は、住宅ローンの返済総額が増えるというデメリットがあります。
頭金がなければ借り入れ額が多くなるため、仕方のないことかもしれません。
頭金なしの方がお得な条件とは?
ところが頭金なしで家を建てた方が、頭金を貯めるよりもお得になる条件があります。
それは、アパートなどの賃貸に住みながら頭金を貯めるケースです。
仮に頭金なしで3,500万円の家を建てた場合と、頭金を300万円貯めて借り入れを3,200万円に抑えた場合の、家賃を含めた出費の総額を比べてみましょう。
頭金なしの場合 | 頭金を300万円貯めた場合 | |
住宅ローン借入額 | 3,500万円 | 3,200万円 |
月々の支払い※ | 98,799円 | 90,331円 |
住宅ローンの総返済額…A | 41,495,820円 | 37,938,981円 |
頭金…B | 0円 | 300万円 |
家賃…C | 0円 |
360万円 (10万円×12ヵ月×3年) |
出費の総額(A+B+C) | 41,495,820円 | 41,538,981円 |
※金利1%、35年返済、ボーナス払いなしで計算
住宅ローンの総返済額だけを見ると、頭金を貯めた方が少なくて済みます。
しかし家賃を含めると、頭金なしと頭金を貯めた場合との差はほとんどなくなります。
家賃を支払いながら頭金を貯める計画の方は、一度ご自身の条件で出費の総額を確認してみてはいかがでしょうか。
まとめ
頭金なしで家を建てると、早く快適な生活ができる、低金利のうちにローンを借りられるなどのメリットがあります。
一方で、住宅ローンの返済総額は増えてしまうというデメリットもあります。
しかし頭金を貯める間に支払う家賃を含めると、出費の総額はあまり変わらないことも考えられます。
サンクスホームではお客様の条件を考慮した、住宅ローンの支払いシミュレーションを無料で行っています。
頭金なしで建てるか、頭金を貯めてからかでお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。