リビングの一角に作り、住まいに和を感じさせてくれるコーナー和室。
しかし実際にコーナー和室を使ったことがないと、本当に必要なの?と心配になるかもしれません。
そこで今回はコーナー和室のメリット・デメリットと、必要な広さや気になる段差について解説します。
コーナー和室のメリット
コーナー和室とはリビングに続き間として作る和室のことで、主に次のようなメリットがあります。
・メリット①お昼寝スペースにできる。
小さなお子さんがいるお宅ではお昼寝スペースとして使えます。
フローリングに布団を敷いて寝かせるより、柔らかい畳の上の方がお子さんも気持ちよく眠れるのではないでしょうか。
また大人もゴロンと横になって、一休みすることもできます。
・メリット②お子さんの遊び場にできる
畳の上なら、お子さんが遊んでいるときに転んでも怪我しにくくなります。
特に歩き始めの小さいお子さんは転びやすく、固いフローリングの上では怪我をしないか心配です。
また畳の上ならローリングのように、おもちゃで傷が付くことも少なくて済みます。
・メリット③客間として使える
和室のまわりに襖などを付け、閉められるようにすれば客間として使えます。
リビングと仕切ることができれば、来客中でも他のご家族がくつろいだり食事を済ませたりできます。
また畳の上に布団を敷けば、遠方から来たお客さんに泊まってもらうこともできるでしょう。
コーナー和室のデメリット
このように魅力の多いコーナー和室ですが、一方で次のような注意点もあります。
ご家族とよく話し合ったうえで、作るかどうか検討しましょう。
・デメリット①畳の交換が必要になる
畳はフローリングに比べて柔らかいため、年数が経つと表面が傷んで交換する必要があります。
費用は何十万円もするものではありませんが、メンテナンス費用として準備しておくと良いでしょう。
・デメリット②シミができる可能性がある
現代の畳の表面は昔の「い草」とは違い樹脂系の素材です。
そのためお子さんがジュースなどをこぼしても、すぐにシミになるわけではありません。
しかし何年か経ち畳の表面が劣化してきたときに、飲み物やソースをこぼして気づかずにいるとシミになる可能性があります。
最適な広さは?
コーナー和室で必要な広さは、以下のような目安になります。
・お子さんの遊び場や昼寝に使うなら3畳〜
・大人も寝たりテーブルを置いて食事をしたりするなら4.5畳〜
・客間として使うなら6畳〜
ただし使う人の人数や体格によっても必要な広さは変わります。
できれば住宅会社のモデルルームや見学会などで、実際の広さを確かめてみると良いでしょう。
段差ありの注意点
コーナー和室の作り方には、まわりのフローリングと同じ高さに作る方法と、少し高めに作る方法があります。
同じ高さに作れば、つまづいて転ぶ心配がなく老後も安全で、しかも段差がないため掃除をしやすくなります。
一方で少し高く作ると腰掛けやすくなって椅子代わりにしたり、畳の下を収納にできたりする良さがあります。
それぞれにメリットがあるため、どの点を優先するかで選ぶようにしましょう。
まとめ
コーナー和室はお子さんの昼寝や遊び場として使え、さらに大人がくつろぐにも最適なスペースです。
また来客が多いお宅では客間としても活用できるでしょう。
ただし必要な広さや、段差があると良いかどうかはお客様の使い方によります。
住宅会社の人とよく相談しながら、使う人に合ったコーナー和室を作るようにしましょう。