鳥の声と、緑豊かな景色の中に
緑いっぱいの景色が広がる見晴らしの良い土地に、モダンな平屋が一軒。小学2年生の娘さんをもつB様ご夫妻が、もともとはご実家のお庭だったスペースに建てたお家だ。シックなカラーの外壁に木目のアクセント、片流れ屋根、美しく並んだ小窓……。思わず足を止めて眺めたくなってしまうお洒落な外観デザインは、鳥の声が聞こえる穏やかなその景色に不思議とマッチしていた。
ご夫妻が娘さんの将来を考えて建てたというこの平屋。
小さな土地に詰め込まれた大きな想いを、取材した。
サンクスホームの間取りに一目惚れ。小さな土地に建つミニマムな平屋
取材のため、広々としたリビングルームに迎えていただく。勾配天井のハイサイドライトから降り注ぐ光が白い壁いっぱいに広がって、部屋の中はとても明るい。開放的な空間が気持ちよく、リラックスした時間が漂っていた。
B様邸は小さな土地に建つ平屋と聞いていたが、外観を見ても、家の中へ入っても、その狭さは微塵も感じられない。そういえば、駐車場も3台分あったような……。
「魔法みたいですよね。私たちも、まさかあの狭いお庭がこんな家になるとは思っていなかったので、嬉しい驚きでした」
奥様がそう話すように、もともとはご実家のお庭だったこの土地。限られた真四角のスペースに家を建つことが決まってからも、ご夫妻はイメージを作りづらかったという。
「四角い土地だし、よくある四角い家が建つのだろうなと考えていました。あまり間取りの自由が効かず、面白みのない家になるんじゃないかなと」
転機はサンクスホームとの出会い。提案された間取りに、一目惚れしたのだそうだ。ご主人はこう振り返る。
「娘が勉強しやすい環境、駐車場の台数、家事動線、魅せる外観デザインなど……この土地で叶うか分からなかった理想を漠然と伝えたところ、それを全部拾って、反映してくれました。図面上の想像を超えた家に一目惚れ。それですぐに、サンクスホームさんにお願いすることを決めたんです」
『家を建てる』をトキメキに変えた間取り。結局B様ご家族は、最初提案された間取りをほとんど手直しなしで採用。満足いく家づくりをすることができた。
「ガーデンだった四角が、きれいなお家になりました!」
娘さんが元気いっぱいそう言うと、ご夫妻が嬉しそうに笑う。
ガーデンだった四角い土地に建てられた、きれいな平屋。この空間には、ご夫妻のこだわりがぎゅっと詰め込まれているようだ。
次に、家づくりのきっかけでもある『娘のための間取り』を見ていきたい。将来を見据え、より充実した学習環境を求めて建てた家。具体的には、どのような工夫をしたのだろうか。
キーワードは「程よい距離間」スキップフロアのスタディスペース
B様邸のリビングルームにはスキップフロアがある。大人の目線ほどの高さの壁で仕切られた、半個室空間。長いカウンターが備え付けられたこの空間こそ、B様ご夫妻の家づくりのきっかけとなった『娘のための間取り』のミソである。
「スキップフロアは、私専用のスタディスペースで、お気に入りの場所です!」
娘さんがそう話すように、このスキップフロアはスタディスペース。つまり勉強部屋だ。勉強のための空間と聞くと、閉塞的で、子供にとってはネガティブなイメージがありそうだが、B様邸は違う。開放的で、娘さんにとっては一番お気に入りの場所。「勉強したい」と思わせるような工夫が、そこにはあった。
「以前も一軒家に住んでいたのですが、リビングで勉強すると集中できず、個室だと私たちの目が届かないという難しさがありました。だから娘のために、目が届くけれど集中できる学習環境を作りたかったんです」
実際この空間とリビングとでは互いに気配が伝わり、もちろん会話もしやすい。また、階段をのぼってスキップフロアに入らずとも、リビングから背を伸ばせば様子を窺うこともできる。
この〝程よく遠く、程よく近い距離間〟により、娘さんはストレスなく勉強に集中することができるのだ。
分からないことがあればスキップフロアから声をかけ、ご両親はキッチンから、リビングから、その質問に答える。
ご両親からすれば、様子をこっそりと見ることができるので、「勉強したの?」と口をうるさく声をかける必要もない。
家族全員が気持ちよく、健やかに娘さんの勉強に集中できる。学習環境として最良の距離間が、この間取りにはあった。
「将来の夢はお医者さんになることです!」
利発な娘さんが、キラキラとした目でそう宣言する。
夢に向かう途中、もしかしたらこのスタディルームで思い悩むこともあるかもしれない。けれども程よい距離間によるご両親のサポートのもと、彼女はきっとその夢を叶えるだろう。
この平屋は、夢に向かって、家族三人四脚で歩むために建てられた家なのだ。
スキップフロアの机に向かう娘さんの成長した姿を想像し、まだずっと先の未来を楽しみに思った。
コンパクトにまとめられた抜群の家事動線
ご紹介したスキップルーム以外にも、B様邸はご家族が暮らしやすい工夫に溢れている。
例えば、抜群の家事動線。浴室と洗面所から、ダイニングキッチン、そして勝手口までが、直線で繋がっている。
この動線により、奥様は家事の時間をかなり短縮できたそうだ。
「メインの家事を行う場所がまとまっていることで、とても助かっています。料理や食器類の後片付け、掃除、洗濯など、これらが直線動線上で完結するのはありがたいですね。意外と便利なのが、洗濯。我が家は洗面所が洗濯物干しスペースを兼ねているのですが、ここに干せない大きな洗濯物は、勝手口向こうのお庭に運んでいます。サッと移動できるので楽ちんなんですよ」
そしてこの直線動線には、もう一つこだわりが。
動線上にある、キッチン横の大きなパントリーだ。
天井に届くほどの高さのパントリーは、収納力抜群。棚の多さに加え、奥様の工夫で収納ボックスを並べたことで、すっきりと整理整頓されている。必要なものをすぐに出し入れできるので、料理をするときはもちろんスーパーで買い物をした日の仕分け作業にも、とても便利なのだそうだ。
家事のための移動距離がぐっと短くなったことで、家事にかかる時間も減った。
小さな土地に建つ平屋というコンパクトさを逆手に取った、無駄を省いた究極の家事動線と言えるのではないだろうか。
そして、これらの工夫により生まれた時間と心の余裕は、日常に思わぬ彩りをもたらしているそう。
最後に、引っ越し後のご家族の素敵な変化についてご紹介したい。
家族で過ごす、新しいおうち時間
引っ越し後の変化について伺うと、三人は顔を見合わせて笑った。
「新しい趣味ができたんです。実は今日もこのあと行くんですが、最近は家族三人でバードウォッチングをしています」
自然豊かな土地に建つB様邸。休日は家族みんなでお散歩がてらバードウォッチングを楽しんでいるのだそうだ。奥様はこう続ける。
「家事にかかる労力が減ったことで、調べ物などに時間を費やすことができるようになりました。娘と一緒に鳥の見た目や鳴き声をまとめるのが、最近一番楽しみなことです」
この家だからこそ生まれた時間と心の余裕は、仲良し家族の絆をさらに深めているようだ。
もともとは2階建てのお家にお住まいだったB様ご家族。2階はほとんど使わなかったという経験から今回平屋を選択したが、用途以外に、思いがけない良さもあったのだという。
ご主人が話したことが印象的だった。
「一緒に過ごす時間が自然と増えましたし、そしてその時間が以前より良いものになったと思います。以前はよくテレビをつけていたのですが、この家ではほとんど見なくなりました。それよりも、おしゃべりをして、ソファに寝転がって、静かに窓の外の景色を見る……家族で過ごすそういう時間に、今は幸せを感じています」
ハイサイドライトから見える空は、時間帯によって色を変え、リビングの壁を照らすのだそうだ。
「ここでパパと寝転んで窓の外を見るのが大好きです!」
いつもこうやって眺めていますとソファに座る、愛らしい後ろ姿。今の家が大好きなのだと娘さんは続ける。
「引っ越して良かったなぁと思います。パパとママと一緒の時間が増えて、ごろごろしたりして、毎日楽しいです。スタディルームも大好きだけど、自分のお部屋も気に入っています。まだ一人では寝られないけど……」
娘さんを中心に、B様ご家族はとても温かな雰囲気に包まれている。
ごろごろするのもいいけどきちんとお勉強もしてくださいね!と冗談を言う奥様に、娘さんはハーイ!と元気なお返事。
明るく朗らかなご両親によく似た娘さんの将来は、その時ハイサイドライトの向こうに見えた青空のように、透き通った美しいものであるはずだ。
小さな土地に込められた、大きな想い。
ご家族はこの平屋で、娘さんの夢に向かって、三人四脚で歩んでいく。
これからお家づくりをはじめる方へ
サンクスホームでは、これから家づくりをはじめる人にとって参考になってもらえるよう、OB様邸について詳しく話を聞くことができる相談会を開催。
お家自体の事はもちろん、実際に暮らしているお施主様からリアルな話を聞く事ができる貴重な機会に。
※個別にて相談会を開催いたします。ご予約日時については、ご都合や予約状況に合わせて調整させていただきます。