近ごろは玄関をきれいに片付けられる、シューズクロークを検討する方が増えています。
シューズクロークとは玄関のとなりに作る収納スペースで、家族の靴や玄関まわりの荷物を置きます。
しかし単にスペースを取るだけでは、快適で使いやすいシューズクロークにはなりません。
そこで今回はより自分たちに合ったシューズクロークを作るための、3つのポイントを解説します。
シューズクロークは2つのタイプあり
シューズクロークには、ウォークスルータイプとクローズタイプの2種類があります。
ウォークスルータイプはシューズクロークの中から、家の中へ通り抜けられるようになっています。
シューズクロークで靴を脱ぐため、玄関の方には靴が散らかりません。
さらに外出するときは、シューズクロークにかけてある帽子やカバンをサッと取り、そのまま靴をはいて出かけられます。
一方のクローズタイプは、出入り口は1つで収納に役割を絞った種類です。
ウォークスルータイプは通り抜けるために壁を1面使いますが、クローズタイプは全ての壁を収納のために使えます。
このためコンパクトでもたくさん物が入る良さがありますが、玄関内に靴を脱ぐことになります。
どちらのタイプにするかによって周囲の間取りも変わるため、どのタイプが自分たちに合うかをまずは相談しておきましょう
最適な広さの考え方
どれくらいの広さのシューズクロークが必要かは、次の4つを入れるかどうかから考えます。
①家族の靴
②小さなもの(掃除道具、傘、お子さんのおもちゃ、庭いじりの道具など)
③大きなもの(ベビーカー、ゴルフバッグ、スキー板、スノーボードなど)
④壁にかけるもの(帽子、カバン、習い事のバッグ、自転車のヘルメットなど)
これらをリストアップした上で、
・靴を置く棚の幅や段数
・小物を置くラックや箱などのスペース
・大きな物を置く床のスペース
・壁掛けフックレールの横幅
などを考えていくと、無駄のないシューズクロークが作れます。
目安としては、①の靴と②の小物だけなら最小限で1.5畳ほど、③や③も加わると2.5畳ほどで作れます。
ただしそれぞれの荷物の量は、お客様によって大きく異なります。
最適な広さのシューズクロークを作るには、先ほどリストアップしたものを住宅会社の人に伝えたうえで、プランニングしてもらうと良いでしょう。
プラスしたい2つの設備
シューズクロークを作るときは、次の2つの設備を付けるのもおすすめです。
1つ目は換気扇で、中に置いた靴の匂いを外に吐き出してくれます。
また濡れた傘やカッパを置いたときの湿気も、こもらないようにできます。
2つ目は出入り口の扉で、お客さんが来たときに中が見えないようにします。
手軽に付けるなら、片手で上げ下げできるロールスクリーンがおすすめです。
もししっかりと閉めたいなら、引き戸を選ぶと良いでしょう。
ドアだと扉が動くスペースが必要になるため、物を置くスペースが限られます。
一工夫するとより使いやすいシューズクロークになりますので、ぜひ参考にしてください。
まとめ
シューズクロークを作ると玄関が片付き、しかも掃除道具や出かけるときに必要なカバンなどもサッと取ることができます。
またウォークスルータイプなら玄関に靴が散らばらず、急にお客さんが来ても安心です。
しかし必要な広さや、どんな棚を付けたら良いかなどはお客様ごとで異なります。
使いやすく無駄のないシューズクロークを作るなら、早めに住宅会社に相談するようにしましょう。