狭小住宅のエクステリアは、ちょっと工夫するだけで住みやすさが大きく変わります。
敷地の広さが限られるため、あれこれ考えようがないと思うかもしれませんが、限られているからこそしっかり計画することが大切です。
ここでは狭小住宅をより住みやすくする、エクステリアの3つのポイントを紹介します。
エクステリアのスタイルの違いを知ろう
エクステリアには塀や門をできるだけ作らない「オープンスタイル」と、壁などでしっかり囲う「クローズスタイル」があります。
オープンスタイルは窓から外を見たときに塀がなく、限られた敷地に建てる狭小住宅でも開放的という良さがあります。
一方でしっかり塀や門で家を囲うクローズスタイルの方が安心を感じるという方もいます。
さらに塀があるクローズスタイルは、プライバシーを守りやすいというメリットもあります。
ただしクローズスタイルは壁や門のぶんだけ家が後退するため、小さな間取りになることがあります。
そのため敷地をできるだけ家に使いたいなら、オープンスタイルの方が有利です。
このようにエクステリアのスタイルは、それぞれメリット・デメリットがあります。
見た目の好みだけでなく、スタイルの違いをわかったうえで選ぶようにしましょう。
車は何台必要か?をあらためて考えよう
狭小住宅では駐車場の取り方が住まいのプランに大きく影響します。
このため車を止める台数は、狭小地で家を建てるみなさんが悩むポイントです。
お子さんがいるお宅は、子どもが大きくなったときの駐車場が必要では?と考えます。
しかしお子さんが車に乗る年齢になれば、数年で独立して家を離れてしまう可能性があります。
それならお子さんの車は自宅に止めるのではなく、近所に駐車場を借りるという手もあります。
また通勤が電車で車を使うのは日常の買い物や週末の外出だけなら、車は1台という選択肢もあります。
もしお子さんが手を離れたご夫婦2人の住まいなら、小さな車2台の駐車場で十分かもしれません。
このように家族や生活スタイルに合わせて必要な車の台数を柔軟に考えると、少ない駐車場で済むことがあります。
家を建てるときにあらためて、家族で本当に必要な車の台数などを話し合ってみましょう。
狭小住宅こそプライバシーが大切
狭小住宅はお隣さんや道路が近いため、プライバシー面も考えてエクステリアを計画しましょう。
外からの視線が気になるようなら、目隠しの柵などを部分的に設けることができます。
柵で暗くなったり圧迫感が出たりするのが心配なら、半透明パネルの柵を選ぶと良いでしょう。
あるいは植木で目隠しすれば圧迫感は少なく、窓の外に爽やかさを感じられます。
もし玄関前がすぐ道路なら、間に大きめの木を植えてシンボルツリーにすることもできます。
また勝手口も開けたときに外からの視線が気になるところです。
前面にパネルの付いたテラスを付ければ、目隠し兼雨よけになります。
狭小地は広さが限られるため、後からエクステリアを作りにくいことが予想されます。
できるだけ新築時にプライバシー対策をしておくようにしましょう。
まとめ
狭小地は広さが限られるため、広い敷地とは違ったエクステリアの注意ポイントがあります。
漠然と塀や駐車場を作ってしまうと、使いにくい住まいになってしまいます。
より住みやすいエクステリアにするため、狭小住宅の建築実績が豊富な住宅会社に相談しながら、計画するようにしましょう。