注文住宅を頼む時に、初めてなので予算オーバーにならないか心配だ、という方は多いと思います。
数千万円の買い物ですから慎重になるのは当然ですが、今回お伝えする5つのポイントを知っていただくと、予算オーバーになりお金で後悔することを防げます。
1:希望を整理し優先順位を付ける
注文住宅で予算オーバーを防ぐには、まず自分たちの希望を整理し優先順位を付けることをおすすめします。
一生に一度の家づくりなので、なるべく自分たちの夢や希望を入れたマイホームにしたいところです。
しかし思いつく限りの希望を入れてプランを作ると、あっという間に予算オーバーになってしまいます。
そこで自分たちの希望を紙に書き出し「どうしてもかなえたい希望」と「予算に余裕があればかなえたい希望」に分け、それぞれの中で優先順位を付けてみましょう。
その上で「どうしてもかなえたい希望」を入れたプランと見積りを作ってもらい、予算と照らし合わせながら希望を調整していくのです。
紙に書き出してみると頭の中が整理されて冷静に希望を選びやすくなるので、ぜひ試してみてください。
2:坪単価だけで住宅会社を決めない
家の金額の目安になる坪単価だけで住宅会社を決めないようにするのも、予算オーバーを防ぐポイントです。
坪単価にどこまでの工事が含まれるかは住宅会社によって異なり、坪単価は安くても追加費用が多ければ簡単に予算オーバーになるからです。
たとえば住むために必要な装備はすべて坪単価に含む住宅会社もあれば、手頃な坪単価に見えてバルコニーや収納などは追加費用扱いという住宅会社もあります。
このため坪単価だけで判断してしまうと、後から追加費用が重なり予算オーバーに悩まされる恐れがあります。
住宅会社を決める時は坪単価だけで決めずに、必ず総額で比較するようにして予算オーバーを防ぎましょう。
3:3つの諸費用をしっかり確認する
家を建てるには大きな金額になることのある、3つの諸費用があります。
これをあらかじめ確かめてから計画を進めると、後から気付いて予算オーバーになることを防げます。
以下の3つの諸費用はできる限り早めに、住宅会社や銀行に確かめるようにしましょう。
①地盤改良工事
家を建てる敷地の地盤が弱い場合に、家が傾かないよう補強する工事です。
補強方法によっては100万円以上かかることもあります。
②水道引き込み工事
家がなかった土地に建てるには、水道を引き込む工事が必要です。
道路に埋まっている水道管が離れていると、延長してくるために100万円以上かかることもあります。
③融資諸費用
銀行ローンを借りるには、保証料や火災保険料、登記費用などさまざまな諸費用が必要です。
借入額や期間によっては100万円前後かかることもあります。
4:キャンペーンや値引きに惑わされない
住宅会社を決めるときに、サービス商品のキャンペーンや値引きに惑わされないことも、予算オーバーを防ぐポイントです。
キャンペーンや値引きは契約期限があるため、十分検討しないまま住宅会社を決めてしまう方がいます。
すると後から希望や必要なものが追加になり、予算オーバーになることがあるからです。
良く考えたら床暖房が欲しいとかインナーガレージを作りたいとか、じっくり考えるうちに希望が出てくることは珍しくありません。
住宅会社に急かされて契約するのではなく、よく検討してから決めることが予算オーバーを防いでくれます。
5:住んでからのコストも考える
家の予算オーバーを防ぐには建てる時の金額だけでなく、住んでからのコストも考えるようにしましょう。
住宅ローンの支払いが予定通りでも、たとえば断熱性能が低く冷暖房費の想像以上にかかる家なら、それも予算オーバーと言えるからです。
他にも屋根や外壁材の耐久性が低く、早い時期にメンテナンスの費用がかかってしまえばやはり予算オーバーです。
家は住んだ後も費用がかかるため、ランニングコストやメンテナンスコストも考えながら選ぶことをおすすめします。
まとめ
今回お伝えした5つのポイントは、できるだけ早い時期に意識していただくとスムーズに予算オーバーを回避できます。
住宅会社と家づくりの相談が進んでしまうと、いざ予算オーバーに気付いても方向転換が難しくなります。
家づくりのパートナーを探し始めるときはぜひこの5つのポイントをチェックしていただき、予算オーバーで悩まされることなく理想の家づくりに専念できるよう役立ててください。