OB様インタビュー

OB INTERVIEW
ライフスタイル子育て家族ペットとの暮らし

家族だけど、シェアハウスみたいに。三重県津市S様邸

家族だけど、シェアハウスみたいに。

広いガレージに、いじり甲斐のありそうな車。ホンダのモンキー。所狭しと(しかしセンスよく)並べられた多肉植物。アンティークの雑貨たち。…三重県津市に、思わず立ち寄りたくなってしまうような、お洒落で楽しい家がある。築約5年。ご夫妻と小学生の娘さん、2匹の猫とが暮らす、S様邸だ。

「家づくり」について話を伺う中で垣間見えたのは、心地よい家族のかたち。家を建てるなら きっと参考にしたくなる、暮らしのための自由なアイデアを、ここにご紹介したい。

津市に新築戸建てを建てたご家族
|三重県津市S様邸
ウッドデッキ並ぶ多肉植物
|三重県津市S様邸

その時々で心地よく。役割を与えない空間づくり

S様邸は、とても広い。敷地面積はおよそ100坪。取材のためお邪魔した部屋も、キッチン、ダイニング、リビングと 仕切りなく続く、24畳もの広さのLDKだ。猫が2匹いるにしても、ご夫婦とお嬢さまの3人家族には広すぎるのではないだろうか。開放的な空間を眺めつつ そう考えていた筆者に、ご主人が言った。

「年齢や環境が変化しても、その時々で心地よいと思えるような空間づくりを意識しました。そのために、部屋には役割を与えたくなかった。このLDKも、家族みんなが自由に過ごせるよう考えた結果、段差や仕切りのない 広々とした空間になりました」

実際この取材時も、小学生のお嬢さまはリビングのソファで猫とくつろぎ、ご夫妻はダイニングテーブルに座って、適度な距離を保ちつつ ちゃんと時間を共有できているような、不思議な雰囲気が漂っていた。

見上げると、天井も高い。

「ダウンライトは調光可能なんですよ」と、シーンに合わせて変えられるライティングも見せていただく。子供が勉強をするとき、自分たちが晩酌をするとき、家族みんなで映画を観るとき。どのようなシーンにも対応できるようなささやかな工夫が、その照明からも伝わってきた。

広々としたリビング
|S様邸のリビングルーム。キッチンからの眺め

リビングの突き当たりには造り付けのテレビ台があり、その壁の洒落たタイルが、部屋全体の雰囲気を引き締めている。これもまた、暮らしのための工夫のひとつだ。

「”エコカラット”というタイルです。湿度調整をしてくれたり臭いを吸収してくれるタイルで、LDKという間取りだからこそ採用しました。キッチンダイニングの臭いを吸い取ってくれるし、我が家には猫がいるので、その点でも助かっています」

一番時間を過ごす空間だから、妥協しない。

大らかなご両親のもとで、現在小学生のお嬢さまが厳しい反抗期を迎えることは考えにくいが、もしそういう時が来ても、このLDKなら無理なく同じ空間で過ごせるんじゃないだろうか。

土地の広さだけを見れば、例えば用途に応じた部屋をたくさん作ることもできるだろうが、S様邸はその広さを使って、家族が無理なく”一緒に”過ごし続けられる空間を実現している。

それはマイホームの本来の目的を体現したような、とても気持ちのよい間取りだと感じた。

インタビューに答えるご家族
|取材の様子。奥のソファにはお嬢さまが

シェアハウスみたいに、互いを思いやれる間取り

2階を見せていただいて驚いたのが、ご家族3人それぞれの寝室があることだった。

「シェアハウスみたいでしょう」と、ご主人。

「良い意味で我慢しないことが大切だと思うんです。だから、プライベート空間はしっかり作りました。それぞれにウォークインクローゼットも用意しています」

先にご紹介した1階のLDKで共に過ごし、2階ではプライベートな時間を楽しむ。確かに、共有スペースとベッドルームがそれぞれ用意されたシェアハウスのようだ。

お嬢さまがそっと、「パパの部屋はガラクタがたくさんある」と教えてくれる。

見せていただくと、しかしそれはガラクタではなく、宝の山。趣味がたくさん詰まった、素敵な空間だった。

部屋が別々なんて と思う方も、もしかするといるかもしれない。それって仲良いの?と。

だけどそんな懸念は不要だ。筆者が思うに、このご家族は、とても仲が良い。そしてただ仲が良いだけでなく、時を重ねてもその関係を維持するための思いやりの気持ちが、家づくりの基礎になっている。

互いが大切だからこそ、家族といえども個を尊重する。

シェアハウスのような その絶妙な間取りのバランスは、マイホームの理想のかたちなのかもしれない。

ペットと暮らす新築
|日当たりの良い広い部屋で、愛猫も気持ちがよさそう

「ずっと前から決めていました」紳士なハウスメーカー

なぜサンクスホームで家を建てたのかという話になると、ご夫妻は顔を見合わせて笑った。

「実は、建てるならサンクスホームさんでと思っていたんです。結婚前に一度津の営業所に行ったことがあって、それから丁寧なお手紙をいただいたり、熱心に営業いただいて」と奥さま。

ご主人が続ける。「買うんだったらここでと思いつつ しばらく家のことを忘れていたんですが、いざ建てるとなって改めて話を聞いてみると、営業スタイルがぶれていなくて、好感を持ちました。紳士なんですよね。押し売りをせず、あくまで客側が選択するというスタイル」

担当者と良い関係を築き、何でも言えたからこそ、信頼して家を建てることができたという。

モデルハウスが充実していたというのも理由のひとつで、LDKの”エコカラット”も、そこから取り入れたアイデア。太陽光パネルを取り入れるという希望も、すんなり通ったそうだ。

お客さん目線で、一緒に歩める家づくり。サンクスホームの強みは、そういう温かさにこそあるだろう。

趣味のインテリアを飾るスペース
|ダイニングの一角。ご友人からのプレゼントというドリンクメニューがユニーク

マイホームは、真っ白なキャンバス

最後に「マイホームとは何ですか」と尋ねると、とても素敵な答えが返ってきた。

「真っ白なキャンバスです。僕にとっては、その紙の種類から選んだような感覚。そこにどんな色や絵を展開していくのか、考えながら家づくりをしたし、今もその途中ですね」

ここでご紹介した要素だけでなく、将来を見据えたスロープ、不便のない電源コンセント、玄関や洗面所のセンサーで点くライトなど…その他諸々のこだわりで出来上がった 家のベースは、いわば上質なキャンバス。

キャンバスさえしっかりしていれば、どんな暮らしも彩っていけると、ご主人は話す。

家族の持つたくさんの趣味は、ご主人が言うところの色や絵だ。

季節ごとに変化して生活を潤してくれる植物。

つい集めてしまうという古道具やアンティーク雑貨。

イベントに合わせたインテリア。

車も、バイクも、DIYも。

アンティークインテリア
ガーデニング用の装飾

筆者は意外だったのだが、その中には越してきてからの趣味も多いという。例えば多肉植物は、ここ数年でできた夫婦共通の趣味。

「まだまだこれから、このキャンバスに、いくらでも描いていけると思っています」

家族3人それぞれの”楽しい”を集めて。

この家は、どこまでも彩り豊かに進化していく気がした。

家族で育てた多肉植物